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トップ > ベドリントン・テリア > ベドリントン・テリア - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2008年11月22日 8時)
そうだ京都行こう!「さて、大山崎」山口晃展
アサヒビール大山崎山荘美術館から招待状が届きました。
表書きには「さて、大山崎」山口晃展 内覧会ご招待と。
日付けは…2008年12月10日 水曜日。。。無理→○| ̄|_

立ち直りが早いのが唯一のとりえ。
封を開けると初めて目にするチラシが!
おーーー新作だ!「野点馬圖」2008
淡い色合いの上品なチラシ。いい感じです。
馬の胴体の中から「野点のセット」を取り出している
後姿のお侍さんの羽織りにはこれまでの作品では
観ることできなかったオリエンタル調の模様が。

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
と丁寧なあいさつ文で始まる内覧会、開会式、レセプションの案内状。
ときがら茶色の和紙に記されたこれまた上品な一枚。
行きたいな〜
我慢我慢。
2008年12月14日(日)に開催される山口晃さんのソロトークまで待ちます。
ワンデー京都でこの日だけは必ずや伺います!
ところで、作品出来ているのでしょうか?
心配です。練馬の時は初日と中日以降では違う展覧会のようでしたからね。
こちらは「対決展」観に行った時、東博でゲットしたフライヤー

「邸内見立 洛中洛外圖」2007
本邦初公開!山口版「洛中洛外図」です。
間近で観ること出来る日を楽しみにしています。
(これは完成しているんですよね)
あやしいのは…ドローイング系かな。

山口晃(1969年生まれ)は日本の古美術やマンガからインスピレーションを受け、大胆かつ緻密な描写により、過去と未来が交錯するかのような情景を描き出します。「さて、大山崎 〜山口晃展」において、山口は大山崎にゆかりのある千利休や「天下分け目の天王山」として知られる山崎の合戦からの着想を織り交ぜながら、独自の発想に磨きをかけ、茶や戦に関わる新作絵画などを展示します。また、本邦初公開となる山口版の洛中洛外図である「邸内見立 洛中洛外圖(ず)」、大山崎の交通網を山口得意の鳥瞰図スタイルで描く「大山崎交通乃圖(ず)」、山口流の見立てを効かせたドローイングなども出品します。本展は山口にとって、関西初の個展となります。
【関連イベント】
「山口晃 ソロトーク」
日時:2008年12月14日(日)14:00〜15:30(受付は30分前より)
定員:130名(要申込、先着順にて受付)
参加費:無料(入館料は別途必要です)
会場:大山崎ふるさとセンター
内容:山口晃が新作について語ります。
「山口晃・山下裕二 デュオ・トーク」
日時:2009年1月25日(日)14:00〜15:30(受付は30分前より)
定員:130名(要申込、先着順にて受付)
参加費:無料(入館料は別途必要です)
会場:大山崎ふるさとセンター
内容:美術史家で明治学院大学教授の山下裕二さんとの対談。
参加受付:FAXにてお申し込みください。FAX:075-957-3126
※?お名前?ご住所?お電話番号?FAX番号をご記入の上、
「ソロトーク係」もしくは「デュオトーク係」まで。
早い者勝ちです!
【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | 山口晃トークショーin練馬区立美術館
- 弐代目・青い日記帳 | 「山口晃展 今度は武者絵だ!」
- 弐代目・青い日記帳 | 「山口晃展」
- 弐代目・青い日記帳 | 山口晃氏が描くガンダム
- 弐代目・青い日記帳 | 山口晃「ラグランジュポイント」
- 弐代目・青い日記帳 | 「続・無残ノ介」完成!山口晃展in練馬区立美術館
- 弐代目・青い日記帳 | 「prints (プリンツ) 21」山口晃特集
- 弐代目・青い日記帳 | 『山口晃が描く東京風景 本郷東大界隈』刊行記念講演
- 弐代目・青い日記帳 | 「会田誠 山口晃 トークショー」
- 弐代目・青い日記帳 | 「アートで候。会田誠 山口晃展」
おまけ:
マイミクさんから教えて頂いた京都最強アート観光本。

KYOTO ART&CULTURE MAP―アートを楽しむ京都地図本
京阪神エルマガジン社という関東では馴染みの薄い出版社が出しているムック本。軽くて持ち運びに便利!見開きで地図とふんだんな写真で美術館だけでなくカフェなどトータルで丸ごと紹介。痒い所に手が届いた一冊。
この東京版も最近出たのですが、これまた秀逸。
都内の美術館、博物館それなりに頭に入っているつもりでしたが、思わず買ってしまいました。だって580円なんですもの。安すぎ!

TOKYO ART&CULTURE MAP―アートを楽しむ東京地図本

魅力あるギャラリー多くても分かりにくい場所、清澄白河もこの通り!
何故だか神田神保町の古本屋情報まで載っています。
買って損はさせません。常に鞄に入れておくのに最適な一冊です。
大学ノートと同じ感覚で持ち歩けます。
この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1580
作者:Tak
更新日:2008年11月21日 23時13分
「蜷川実花展」
東京オペラシティーアートギャラリーで開催中の
「蜷川実花 展─ 地上の花、天上の色 ─」に行って来ました。

花、少女、金魚、アイドル、etc…
オペラシティー会場内の白い壁に氾濫する無数の「虚」。
一見華やかなれどもヴァニタスに満ち溢れた展覧会。

あるモノは数時間、あるモノは数日、あるモノは数年。
限りある命の最盛期、それは蝋燭の炎が燃え尽きる前に輝きを増すその時。
その一瞬を永遠に封封印できればと欲して来た人々。
蜷川実花が無条件に好まれる要因はそれを具現化したからかと。
被写体、また鑑賞者(ファン)に女性の割合が高いのも頷けます。

A〜Iまで用意された展示空間はどこも華やか。横溢する色、色、色。
でも、心を動かされることはどの展示空間からも受けられませんでした。
天邪鬼な自分にはどうしてここまで彼女の写真がもてはやされるのか、はっきり言って理解不能。日本生命他多くのスポンサーが付いてこれだけ大規模な展覧会を開催するほどの作品なのかどうか。
親と子の絆
Switch (Vol.24No.1(2006January))
綺麗な展覧会ですよ。観に行かれて嫌な思いはしません。
ただもしかして「虚しさ」を連れて帰って来ちゃうかも。
「旅」をテーマにした展示空間には壁以外にも展示室内に台が数か所設置されその上に一見無造作に(きっと「意味」はあるのでしょうが)小さな写真がばら撒かれていました。一枚一枚はとても小さいため、腰をかがめて見ないと何が写っているか分かりません。
ものぐさ太郎を心の師匠とする自分は視線を落として俯瞰するのみ。
ところが、大半の方は食い入るように入念にご覧になっている様子。
(コンタクトレンズ落としてもあれだけ真剣に下向かないな〜)

どうしてそこまで没入して蜷川実花の写真を観ることができるのか謎。
謎を謎のまま帰ると初台までわざわざ来た甲斐がありません。
分からないことは聞いてみるのが一番。
すぐ近くにいた年の頃二十歳くらいの女の子にいきなり質問。
「蜷川さんの写真のどういうところが好き?」
答えて曰く「カワイイところかな」「みんなそう言ってるし」
なるほど、溜飲が下がるとはこのこと。
カワイイのか〜そしてみんなが言ってるのか〜
そりゃ最強だわ。
どうりで、難しく考えちゃうおじさんには理解できなかったわけだ。
なるほどね。彼女の答え核心付いているはずです。蜷川人気の。
芸能人の写真も山ほど撮っているのも理由のひとつかな。
「虚」「虚」「虚」「虚」「虚」…と壁一面に。一人で行くんじゃなかった。

「蜷川実花展─ 地上の花、天上の色 ─」は12月28日まで。
その後、以下の美術館へ巡回するそうです。
2009年4月11日〜5月31日 岩手県立美術館
2009年7月17日〜9月23日 鹿児島県霧島アートの森
2009年10月10日〜11月29日 西宮市大谷記念美術館
2009年12月6日〜2010年3月7日 高知県立美術館
最後に「今日の一枚」

ましもゆき「前夜祝」
蜷川実花展の一つ上の会場(4Fコリドール)で同時開催されている、「project N 35 ましもゆき」。また同階では「ブラック&ホワイト―磯見輝夫・小作青史」も開催中。3階の原色溢れる会場とは真逆の様相。蜷川さんのあて馬としてわざとこのお三方展示しているようならそれは大変失礼なこと。「偶然」でないとしたなら酷いな。
おまけ
来月からナディッフで写真展始まるそうです。

蜷川実花 GIFT
Goods and Prints@NADiff a/p/a/r/t
2008年12月5日(金)-2009年1月12日(月・祝)
人気者は大変ですね。引っ張りだこだーー

櫻の園―Official Visual Book―
福田沙紀主演映画「桜の園」の世界観を表現した写真集「桜の園 Official Visual Book」。演出家蜷川幸雄氏の長女で写真家の蜷川実花氏が撮影。
展覧会会場に福田沙紀を撮影したポートレートもありました。
しかし、デザイナーの佐藤可士和然り、日本人ってその世界に誰かメジャーな人誕生すると何から何までその人に仕事が集中するようだけど、どうにか改善できないのでしょうか。「写真家だったら今売れっ子の蜷川さんにしておきましょうよ」なんて会話今日もどこかで…
人気者は大変ですね。引っ張りだこだーー
・引っ張りだこ(ひっぱりだこ) - 語源由来辞典
それでは最後に「今日の美味」


魂麺まついの「ド・魂麺」木曜日夜限定ラーメン。厚さ数センチはあろう焼豚と極太麺に濃厚スープ。普段のこの店のラーメンとは何から何まで全て違う一品。二郎系好きな人(自分)にはもってこいのメニュー。
【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | 蜷川実花スペシャルトークショー
- 弐代目・青い日記帳 | 「女たちの銀座」 稲越功一の視点 + 銀座の歴史展
- 弐代目・青い日記帳 | 「アイドル!」展
- 弐代目・青い日記帳 | 「千住博展 ―ハルカナルアオイヒカリ―」
- 弐代目・青い日記帳 | 比べてみようフェルメール
この記事のURL
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作者:Tak
更新日:2008年11月20日 23時45分
「国貞・国芳・広重とその時代」
太田記念美術館で開催中の
「国貞・国芳・広重とその時代 −幕末歌川派の栄華−」展に行って来ました。

昨日の記事で表参道ヒルズで開催された「ミシュランガイド東京2009出版記念イベント」を書いたのでパーティーの始まる前に太田記念美術館立ち寄ったとように思われるかもしれませんが、実際に伺ったのは別の日。観に行ったけどうだうだしていて記事を今までアップしなかっただけ。ここのところ、どうも怠け者傾向に。
更に追い打ちをかけるように、毎日書いているとパターン化してきてしまい、新鮮な面白味が欠けてしまいがち。「こんなんじゃいけない!」と思っていた頃でもありました。普段目にすることもない『ミシュランガイド東京2009』を頂戴したのは。
レストランの紹介文が思っていた以上に読み応えがあり、読み手を惹きつける表現。その店に出向き料理を口にしてみたくなるようなテンポある語り口調はマンネリ化を憂慮してた自分にとっては曇天の間から差し込んだ一筋の光のようなものでした。
大仰なことつらつら書いてしまいました。
前置きが長くなりましたが、そんな訳で今日の記事はいつもとちょっと趣向を変えて「ミシュランガイド東京」風に太田記念美術館の「国貞・国芳・広重とその時代」展についてご紹介してみたいと思います。うまくいくかな〜

歌川国芳「近江の国の勇婦於兼」
JR原宿駅から表参道を青山方向へ数分進み路地を左に折れると周囲
の雑踏から逃れるように太田記念美術館はある。周囲とは一線を画
す静謐な空気に包まれる和の空間。浮世絵が海外に流出する事に危
惧を感じ昭和の初めより半世紀以上に渡りその蒐集に努め故太田清
藏氏のコレクションを一般公開する貴重な美術館。館内に入るとま
ず下足箱が。ここで靴を脱ぎスリッパに履き替えて鑑賞するのがこ
の美術館の流儀。お世辞にも広いと言えない館内だが、畳に上がり
浮世絵を鑑賞できるスペースなどを有し「時別な時間」を演出する。
この展覧会でも歌川豊国、豊広、国貞、国芳、広重の肉筆画が贅沢
に配置されるなどこの美術館のコレクションの幅広さを垣間見ること
ができる。季節感を楽しむことも浮世絵鑑賞の大きな魅力のひとつ。
1階に展示されていた歌川国芳「忠臣蔵夜討之図」などはその好例。
毎日目の肥えた学芸員が築地から取り寄せているだけのことはある。
2階展示室では歌川派の黄金期を形成した国貞・国芳・広重のメジ
ャー作品を中心に展示。幾度となく目にしている作品であっても観
る度ごとに新鮮な驚きを与えるのはいかに絵師が自由闊達に自分な
りの世界観を表現していたかの証左でもある。展示室の最後のスペ
ースには三人の絵師の「死絵(しにえ)」で締めくくられている。
太田記念美術館は海外からやって来る外国人旅行者にも人気のある
美術館。いつ訪れても一定の満足感を味わうことのできる数少ない
浮世絵専門の美術館。地下には浮世絵柄の風呂敷や手ぬぐいなどを
販売している店舗もある。「国貞・国芳・広重とその時代」展は、
11月26日まで。12月2日より「源氏物語誕生1000年記念 浮世絵の中
の源氏絵」展を開催予定(12月21日まで)。来年2009年は1月3日より
「招福扇絵展」が開催される。

歌川国芳「忠臣蔵夜討之図」
うーーん、企画倒れっぽい。
自分の書いた文章じゃないな、これ。
単純にいつも通り「凄い!「良い!!」ってな具合の方がやはりお似合い。

歌川国芳「人かたまつて人になる」
今回出展されていた和風アルチンボルドこと国芳の「嵌め絵」(「寄せ絵」)のようなバラバラな寄せ集め的な感想となってしまいました。
まぁ、マンネリは一応打開できた感はありますが…
これ続けるとなると窮屈。
元より展覧会や美術館に星付けるなんてこともしたくないですしね。

「源氏物語誕生1000年記念 浮世絵の中の源氏絵」展
12月2日〜12月21日

「招福扇絵展」
2009年1月3日〜1月25日

浮世道中 膝栗毛滑稽双六 ( 英文解説付 )
【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | 「ギメ東洋美術館所蔵 浮世絵名品展」
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- 弐代目・青い日記帳 | 「浮世絵-ベルギーロイヤルコレクション展」
- 弐代目・青い日記帳 | 「錦絵ってなんだろう?」
- 弐代目・青い日記帳 | 「蜀山人 大田南畝」展
- 弐代目・青い日記帳 | 『東京美術館案内』
- 弐代目・青い日記帳 | 「ボストン美術館 浮世絵名品展」公開記者発表会
それでは最後に「今日の美味」

Ichi-Nさんから頂戴した洋菓子舗ウエストの「リーフパイ(Leaf Pie)」
これ昔から大好物なんです!ざらめ砂糖がたまらない!!ご馳走さまでした〜
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作者:Tak
更新日:2008年11月19日 23時29分
「ミシュランガイド東京2009」出版記念パーティー
表参道ヒルズ本館で開催された「ミシュランガイド東京2009」出版記念セレモニー/パーティーにお邪魔して来ました。

ミシュランガイドに星付きで紹介されているようなお店、レストランに行ったこともない自分がなぜ故パーティーなんぞに招待されたのか謎。ミーハーな部分見透かされたかな。多くの日本人同様、格付けやランキング等には興味津々。
昨年11月にアジア初のミシュランガイドとして「ミシュランガイド東京2008」が発売となり大きな話題と賛否両論を巻き起こしたのはまだまだ記憶に新しいところ。
クリスマス色の街は嫌いでもないし、たまには美術館、博物館以外の場所へ出かけ「見識」を広めるのも悪くはないと算段。
事前に送付して頂いたミシュランガイドの歴史を通読。
ミシュランガイドが初めて発行されたのは1900年のことだそうです。
1990年当時のフランスにはわずか3,O00台足らずの白動車しかなく、クルマによる旅は往々にして冒険に満ちたものでした。
自動車の大きな将来性を確信していたミシュラン兄弟は、自動車、ひいてはミシュラングループの発展を促そうと、クルマでの旅をより快適なものにするための小さなガイドブックを発行しました。1900年8月に35,000部発行されたこの小冊子が、今日名高いミシュランガイドのはじまりです。そしてその序文には「この本は新世紀の夜明けに生まれ、少なくとも世紀が続く限りともに存在し続けるでしょう」というアンドレ・ミシュランの言葉が記されています。このガイドブックは自動車修理工場やタイヤ販売店で、無料で配布されました。

1900年当時は「無料で配布」されたんですね。有料化されたのは1922年になってからだそうです。アンドレ・ミシュランが、とある修理工場で作業台の足代わりに積み上げられたミシュランガイドを目にし「人はお金を払って買ったものしか大切にしない」と考え有料化に踏み切ったそうです。
フランスのみならずヨーロッパの国々も紹介するようになり、現在はなんと22ヵ国ものミシュランガイドが発売になっているそうです。その中で最も新しく仲間入りしたのが日本。(アジアはこの後、香港・マカオが発売となる予定)

さて、昨年の「ミシュランガイド東京2008」では三つ星を獲得したお店が8軒ありましたが、今年はそれに更にもう一軒加わり合計9軒に。
今日、その栄誉ある三つ星を獲得したお店の板前さんやシェフらが表参道ヒルズに集結。左端はミシュランガイド総責任者のジャン=リュック・ナレ氏。そして右端は…ミシュランマンこと「ビバンダム」

今回新たに三つ星を獲得したのはこちらのお店。

日本料理「石かわ」(東京都新宿区神楽坂)石川秀樹氏
これで、「ミシュランガイド東京2009」のセレクションは、三つ星レストランが9軒、二つ星が36軒、一つ星が128軒に。
「ミシュランガイド2009」のセレクション
・石かわが、新たに三つ星を獲得
・14軒のレストランが新たに二つ星に、35軒が一つ星に加わる
・累計で227個の星が輝く東京は、世界一「星」の多い街としてリードを広げる
出版記念セレモニーが終了し、記念パーティーへ。
この会場にてやっと「ミシュランガイド2009」がお披露目されました。

ミシュランは本日、厳選したレストランとホテルを紹介する「ミシュランガイド東京2009」のセレクションを発表しました。今回掲載される施設は合計203軒であり、このうち173軒がレストラン、30軒がホテルです。「ミシュランガイド東京2009」目本語版・英語版は、2008年11月21日(金)に発売されます。

店頭に並ぶのは今週の金曜日から。
一足お先に中身を拝見。
実は「ミシュランガイド2008」を見たことなかったので、100年以上の歴史を有する世界一有名なガイドブックを手にするのはこれが初めて。
ここで星が付こうが付くまいが、美味い不味いを決めるのは自分自身。とは言いつつも…結構(かなり)面白い!読み応えあるんですね。かなり。料理を店を紹介するのにこういった表現を使うのか〜と変な点で感心。
絵の感想を書く時にも使えそうな表現多々。
もしかしてこれからの展覧会の感想ちょっと変わるかもしれませんよ〜

何はともあれ場違いながらも楽しいひと時過ごすこと出来ました。
ご招待いただきありがとうございました。
シャンパンとケータリングのお料理
とても美味しかったです!!

ところで、これってどこまで本当なの?
ミシュランガイドは、可能な限り信頼できる情報を読者に提供するために、毎年、新しい版を発行しています。2008年版に掲載されたレストランとホテルを再度、調査することはもちろん、前回、掲載にはいたらなかった施設、新たに侯補に上がった施設についても調査を行いました。昨年2008年版を発行した直後から、ミシュランの杜員である専任の調査員たちが2009年版のための調査を匿名で行ってきました。

ミシュランガイド東京2009 日本語版
「Michelin guide ミシュランガイド東京 2009」は11月21日発売。
こんなイベントもあるそうです。
日本ミシュランタイヤは「ミシュランガイド東京2009」の 11月21日発売を記念し、都内2書店でイベントを開催。20日午後11時半からTSUTAYA TOKYO ROPPONGIで、同書の総責任者ジャン=リュック・ナレ氏が出席しての発売カウントダウンイベントを、21日午後6時半からは八重洲ブックセンター本店でナレ氏の出版記念トークショー&サイン会(問合せ=TEL03-3281-7797)を実施する。
おまけ:
記者さんやカメラマンさんに取り囲まれる石川氏

何とか頑張ってお話伺ってみました。

まだ43歳とのこと!若い!
それにしても日本料理店とお寿司屋さん多いな〜
因みに、かみさんは数年前に神楽坂の「石かわ」に行ったことあるそうです。
他にも仕事からみで☆付きレストランここも、あそこもとはしゃいでいました。
夫婦間格差社会。。。
【関連エントリ】
・パーティー会場での三つ星シェフたち
この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1577
作者:Tak
更新日:2008年11月18日 23時55分
「森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ 写真展」
東京都現代美術館で開催中の
「森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ 写真展─共鳴する静かな眼差し」に行って来ました。

森山大道 Daido Moriyama(1938-)とミゲル・リオ=ブランコ Miguel Rio Branco(1946-)「日本とブラジルを代表する写真家の静かな眼差しが、如何に共鳴しているかを、私たちに伝えています」とチラシの裏面には説明が。
共鳴という感じは受けませんでした。
どちらかというとボディーブローのような地味なパンチの応酬。
相手に効いているのかいないのか傍目には「見えない」そんなバトル。
普段、日本の街を鈍重なまでに掘り下げて撮影する森山をこの写真展の為に初めてサンパウロの街へ飛ばし、カナリア諸島生まれのブランコを東京へ招き寄せ撮影してもらった新作写真を戦わせているかのような展覧会。

記者会見での森山氏。後方はネトの「リヴァイアサン」
東京都現代美術館地下2階企画展示室。隣接するアトリウムには陽気なブラジリアン、エルネスト・ネトの「怪物」が二人のバトルの成り行きに興味あり気に不気味に居合わせます。成り行き次第では負けた方は飲み込まれてしまうかもしれません。

森山大道(105点)

ミゲル・リオ=ブランコ(10点・コラージュ作品含む)
展覧会を紹介するサイトを観ても、実際の面白さ分からないようで、昨日のオフ会の席でも「森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ 写真展どうだった?」と何人の方からご質問が。
現在、同時開催でこの美術館では他にもこれだけの展示や特別展が開かれています。面白くなさそうと思われ、まっさきに切り捨てられる運命にあるのが写真展。折角、木場まで足を運ばれたなら是非ともこの展覧会も立ち寄って観る価値ありかと。
同時開催中の展覧会や展示
会期:2008年10月22日(水)〜2009年1月12日(月・祝)
「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」
「カラーハンティング ブラジル─藤原大+イッセイ ミヤケ クリエイティブ ルーム
&カンパナ ブラザース」
「MOTコレクション サヴァイヴァル・アクション─新収蔵作品を中心に」
「MOT×Bloomberg Public‘Space’Project−Louisa Bufardeci」
↑の写真をご覧になり、この前までここの美術館で公開されていた、岡本太郎の「明日の神話」を思い出された方も多いのではないでしょうか。折しも今日丁度、渋谷で序幕式があったばかり。
岡本太郎の壁画「明日の神話」除幕 東京・渋谷
故・岡本太郎(1911〜96)の原水爆を題材にした巨大壁画「明日の神話」が17日午後、常設展示場所となるJR渋谷駅と京王井の頭線渋谷駅の連絡通路で一般公開された。
壁画は縦5.5メートル、幅30メートル。広島市や大阪府吹田市との誘致合戦の結果、今年3月、展示場所が渋谷に決定、8月末から設置作業が行われていた。通路に突然現れた超大作に、カメラ付き携帯電話で記念撮影する利用客の姿も見られた。2008年11月17日
森山大道氏の作品は、まるで「明日の神話」のあと継息子のように厳然とMOTの壁に圧倒的な存在感で展示されています。初めて訪れた外国の見知らぬ土地であっても日本の新宿を撮影するかのようにモノクロームの世界で次々とサンパウロの人たちの日常を捉えてゆきます。
「身体がおぼえて」いるのだと思います。
軽快に街中を自転車で疾走するかの如く、ブラジルの街中を銀塩肩に掛け闊歩したことでしょう。身体的記憶の求めるままに。
ミゲル・リオ=ブランコの作品は彼が「日本」という一種独特な国で目に留めた、不思議な光景を独特の視点で写し出しています。
普段、我々が全く気付かない点も「作品」になること教えてくれます。
変てこな感想ですが、彼とガード下で焼鳥でも食べたくなるそんな感じ受けます。
では最後に、「今日の一枚」

行きたくなったでしょ!
左が森山氏、右がブランコ.
「対決展」以上にガチンコ対決している様子だけでも一見の価値ありです。
「森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ 写真展」は1月12日までです。
(注:画像はしかるべき日に許可を得て撮影してものです)

森山大道「サンパウロ、路上にて」
【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | ギャラリートーク「森山大道×会田誠」
- 弐代目・青い日記帳 | 「光と影展」
- 弐代目・青い日記帳 | 「ネオ・トロピカリア」
- 弐代目・青い日記帳 | 「カラーハンティング ブラジル」
- 弐代目・青い日記帳 | 雑誌「Pen」創刊200号記念:江戸デザイン学。
- 弐代目・青い日記帳 | 「会田誠 山口晃 トークショー」
- 弐代目・青い日記帳 | クラブナイト・プレビューver.2.0@シンワ ...
- 弐代目・青い日記帳 | 渋谷・松濤の美術館スタンプラリー
- 弐代目・青い日記帳 | 元気な女性たち
それでは最後に「今日の美味」


マイミクのGさん(男性)から頂戴した「キットカット柚子こしょう」何でも九州へ出張された際にあちらで売っていたとのこと。味は居たってごく普通(美味)ご馳走さまでした〜
この記事のURL
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作者:Tak
更新日:2008年11月17日 23時10分
オノ・ヨーコ「BELL OF PEACE 平和の鐘」展
学習院女子大学で開催中の
オノ・ヨーコ「BELL OF PEACE 平和の鐘」展に行って来ました。

大学(学生)とアーティストによる大変珍しい展覧会。
かつての学習院女子短期大学が時代の推移共に短大を廃止し4年生大学、学習院女子大学となって早10年。オノ・ヨーコ氏もかつてこの大学に籍を置いていたことがご縁で今回の「BELL OF PEACE 平和の鐘」展が成立したそうです。
展覧会会場は学習院女子大学キャンパス内。

開通したばかりの東京メトロ副都心線・西早稲田駅3番出口から歩いて数分。
目印は山口晃さんのステンドグラス。
早稲田大学理工学部方面出口改札を出て左へ。
エレベーターにて地上階へ。
右手に数分歩けばすぐ重要文化財にしも指定されている
学習院女子大学の正門が目の前に現れます。

この門を入った所にすぐ受付が。
キャンパス内に設置された5つのスポットを説明して頂きいざ。
交通量の多い明治通りの喧噪から逃れるようにキャンパス内へ足を運びます。
丁度木々も色づきカラフルなプロムナードのよう。
環境にやっと目と身体が慣れてくると左手に小路が現れます。

最初の作品「Bell of Peace」への遊歩道。

1947年から1952年まで学習院女子部で実際に使用されていた鐘。オノ・ヨーコ氏も在学中に耳にしたであろう鐘が、ひっそりと凛とした姿で訪問者(闖入者)を招き寄せます。

「平和の鐘」は想像していた以上に堅牢でずっしりとしたものでした。
生半可な気持ちでは鳴らすことが出来ません。
力の加減が分からず思い切り振ると鬱陶しい曇天を蹴散らすような
澄み切った音色が戸山キャンパス内に響き渡ります。
遊歩道を抜け、「2号館」校舎内に。
普段は学生さんたちの笑顔で溢れる学び舎も休日とあってひっそり閑と。
入っていいのか若干戸惑いながらも案内板に勇気付けられいざ。

「Grapefruit」(実行委員に許可を得て撮影)
左右の壁に30枚ずつオノ・ヨーコ氏の作品「Grapefruit」が並びます。向って左側は日本語。右側は英語と向かい合わせに展示。
握手をする絵
任意の点に穴を開け、そこから手を出す。
愛想笑いをしてしまうものはお客が来た時
そこから握手をし、手は依って会話をする。
中央にはフリーのポストカードが。

SLEEPING PIECE I
展示場所の設定や壁の色、額そしてこのポストカードなど全て学生さんを中心としたこの展覧会の実行委員によってオノ・ヨーコ氏(とキュレーター)と連絡を密に取り合って「作り上げた」そうです。
ハッとさせられるようなことや、衝撃を受けるような展覧会ではありません。静かな、そう自分が行った日のような慈雨に恵まれたような静かな日こそお似合いの展覧会です。
雨がひときわ、紅葉した木々の葉に艶を与える中庭のあちこちに願いの木「Wish Trees」が設置されていました。

シャネル・モバイルアート内にも設置されていた「Wish Trees」あちらが無機質な近未来的な空間であったのに対し、学習院女子大学キャンパスは真逆の様相を。

神社でおみくじを木の枝に結びつけているような錯覚にすら陥ります。
ハナミズキの木にこれから沢山の願い事が取り付けられることでしょう。
「展覧会終了後、木は学内に植えられ、願いはアイスランドのイマジン・ピース・タワーに送られ」るそうです。
ちょっといいな〜と思ったのは木の傍に木製の台座が用意されていること。なるべく高い場所に結び付けたいと願う人の気持ちや、子供さんにも参加してもらおうと用意されたものかと。実際この日も数人の子供さんが無邪気に願い事を託していました。
すぐ隣にあるメインホール(普段は学生さんたちがランチを取る場所)外側に壊れたカップ&ソーサーが。

「Mending Pieces」
メンド ピース
カップとソーサーを直し
世界を直すことを考えなさい
オノ・ヨーコ 2008
そこまで大層な考えできない自分ですが
目の前に壊れたカップとボンドがあれば
何とか元通りにできるのではとチャレンジ。
「一度壊れてしまったものは、そう簡単に元通りにはならないものよ。」
と遥か昔に誰かに言われたことあるような無いような…
その言葉は半分当たっていました。
残りの半分は。。。「決して元の姿には戻らないものよ。」
私が修復したカップはあまりに酷いのでお見せできませんが
陳列棚に展示されたものは、元のIKEAのカップ以上のものも。

この展示が最もアーティスティックだったかも。
メインホールに入りましょう。

鑑賞者参加型の作品「My mummy is beautiful」が一角に。
『BELL OF PEACE 平和の鐘』展実行委員会の方々と子供たちが一緒になって「お母さん」に対する感謝の言葉やイラストをせっせと描いていました。
私は少し離れた場所からその様子を拝見させて頂きましたが、これから観て回ろうとしていた展覧会を一つパスしてでもその場にいさせる何かがありました。「男の子」はお母さんが大好きなものです。

私の母は美しい
あなたの母への思い、または写真を
キャンバスに貼り付けなさい
オノ・ヨーコ 2008
この展覧会は2009年1月25日(日)まで開催されていますが、平日は当然ながら授業が行われている為見学は不可。一般公開は毎週日曜日・祝日(ただし11/24・12/23・12/28・1/1・1/4を除く)のみとなります。

開学10周年記念国際展覧会 オノ・ヨーコ『BELL OF PEACE 平和の鐘』展
"Ring the Bell of Peace in your mind."
〜あなたの心の平和の鐘を鳴らしてください〜
・主催:学習院女子大学(学校法人学習院)
・会場:学習院女子大学キャンパス
〒162-8650 東京都新宿区戸山3-20-1
・会期:2008年10月20日(月)〜2009年1月25日(日)
一般公開は毎週日曜日・祝日(ただし11/24,12/23・28,1/1・4を除く)のみ。
10:00〜16:00(最終入場は閉館30分前まで)
・観覧料:無料(一般公開の入場方法はホームページでご確認ください)
・展覧会キュレーター:清水敏男(学習院女子大学国際文化交流学部教授)
ジョン・ヘンドリックス(オノ・ヨーコ専属キュレーター)
・オフィシャルウェブサイト:
http://bell-of-peace.boo.jp/
"Ring the Bell of Peace in your mind."
〜あなたの心の平和の鐘を鳴らしてください〜
・学習院女子大学
・展覧会公式サイト
・オノ・ヨーコ『Bell of Peace 平和の鐘』展実行委員会Blog
最後に「今日の一品」

展覧会のためにオノヨーコ氏が書いたインストラクション
何処に設置されているか探してみて下さい。
(すぐ見つかりますよ!)
実行委員の皆さんどうもありがとうございました。
紅葉の時季が終わって戸山に雪が積ることあったら
またお邪魔させていただきます。雪の中もいいでしょうねー

グレープフルーツ・ジュース (講談社文庫)
オノ ヨーコ,南風 椎
それでは最後に「今日の美味」

さよなら大琳派展オフ二次会会場「居酒屋 鳥どり」の「鳥の天ぷら」mizdesignさんのリクエスト。天ぷら?と始めは首傾げましたが、意外や意外美味しかったです。カラッと揚がっていて脂っこくなかったのが良かったのかな。
この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1575
作者:Tak
更新日:2008年11月16日 23時57分
荒木愛個展/林陽子銅版画展
土日は天気回復すると天気予報で告げていたのに
この曇り空。小雨までぱらつく土曜日。

空を見上げれば色付いた木の葉と「乳白色の空」のコントラスト。
そんな感想抱かせるのも、昨日拝見したフジタ展の影響大。
今日は来週から始まるマイミクさんの個展をご紹介。
一つ目は「林陽子銅版画展」

林 陽子 銅版画展
Yoko Hayashi Exhibition
ANOTHERLAND
2008.11.17 mon.〜11.22 sat.
11:30 am 〜7:00 pm(最終日は 5:00 pmまで)
ギャラリーハウス・マヤ
Gallery House MAYA
〒107-0061
東京都港区北青山2-10-26
TEL 03-3402-9849
http://www.gallery-h-maya.com
ブログ「Celtic Forest - Yoko Hayashi」
林さんとは一度、国立新美術館で開催された「静物画の秘密展」をご一緒させていただきました。イラストレーターとしてご活躍なされていらっしゃる林さん。webで拝見しただけで、実際この目で作品を拝見するのはこれが初めての機会。
何とか時間やりくりしてお邪魔してみたいと思います。
楽しみ。楽しみ。
二つ目はお会いしたことすらないマイミクさん。
「荒木愛個展」

AI ARAKI Solo Exhibition
2008.11.24(mon)〜11.29(sat)
12:30-19:00
Gallery 銀座フォレスト
東京都中央区銀座1-9-8奥野ビル507
03-3564-3564
サイト「AISPY 荒木愛」
荒木さんは多摩美術大学日本画専攻在籍(1984年生まれ)
お会いしたことも作品を拝見したこともないので
荒木さんご自身に作品について語って頂きました。
主に雲肌麻紙を支持体とし、伝統的な日本画材の岩絵具や胡粉を中心に使用しながらもアクリル絵具や色鉛筆、メディウムなどを併用して描いています。
現在は主に果実の断面図をシリーズとして描いていますが基本的に人物や動植物といった『いきもの』(植物や果実も広義でいきもの)全般をモチーフにします。
これが初めての個展となる荒木さん。
「緊張感の渦に巻き込まれています」と現在の心境語って下さいました。
その初々しさいつまでも忘れないこと願うばかり。
林さん、荒木さん個展成功お祈りしております!
青山、銀座に来週以降お立ち寄りになることありましたら
是非、お二人の個展ご覧になって下さい。
そして感想お聞かせ願えれば幸いです。
![美術手帖 2008年 12月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/411UMgpn6zL._SL160_.jpg)
美術手帖 2008年 12月号 [雑誌]
[特集]BT RETROSPECTIVE 美術手帖の60年
1948年の創刊から2008年で60周年を迎える美術手帖。
いつの時代も変わらず多くのアーティスト、評論家たちと並走しながら、
美術雑誌という存在を切り開いてきました。
この特集では、美術評論家・椹木野衣氏を特任編集長に迎え、
これまでの膨大なアーカイヴから選りすぐりの誌面を再構成し、
一冊の雑誌に仕立てます。美術手帖の60年が蘇ります。
この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1574
作者:Tak
更新日:2008年11月15日 23時55分
「レオナール・フジタ展」
上野の森美術館で11月15日より開催される
没後40年「レオナール・フジタ展」のプレスプレビューにお邪魔して来ました。

公式サイト
前置き必要なし。展覧会の構成に沿ってご紹介。凄かったです。
第1章 スタイルの確立−「素晴らしき乳白色の地」の誕生

左から「家族」「断崖の若いカップル」1917年、「二人の女」1918年
フジタがフランスに向け日本を最初に後にしたのが1913年。「家族」他は、翌年勃発した第一次世界大戦が集結する2年前に描かれた作品。水彩で描かれた「家族」は細い細い線が日本人のアイデンティティーを誇示するかのように丁寧にそしてしっかりと引かれています。
しかし、全くフジタらしからぬ画風にまず最初に驚かされます。フジタの代名詞でもある乳白色の地はまるで無く、なんちゃってモーリス・ドニのような色彩構成とアフリカ彫刻のような横顔。それはまるでモディリアーニが描く縦長の顔のようにも見えます。それもそのはず、当時フジタはモディと交流がありフジタの肖像画などを残しています。(因みに画商さんも一緒だったそうです)

右:アメデオ・モディリアーニ「フジタの肖像」
また竹橋の東京国立近代美術館他で開催された「生誕120年藤田嗣治展」(2006年3月28日〜5月21日)にも初期の風景画が公開されていました。小品ながらも衝撃を受けたこと覚えています。華やかなパリの街を描かずどうして郊外を敢えて選んだのかと。

今回の展覧会でもまた初期に描かれた風景画が数点展示されています。無人のまたは一人だけぽつんと寂しそうに描かれている風景。それぞれ微妙に違った味わいがあります。
静岡県立美術館の「モンルージュ、パリ」はルオーのような佇まい。名古屋市美術館の「風景」はゴッホの「オーヴェールの教会」に通ずる不安げな空模様が描かれています。
もう少し時間をかけて観ていればもしかして東山魁夷の「道」に通ずる何か発見できたかもしれませんが、それはまた次回に。
お待たせ致しました。「すばらしき乳白色の地」の誕生です。
1920年以降画面は白を基調とした我々が知っているフジタに。

左から「横たわる裸婦」1927年 「二人の友達」1926年
混雑していないようでしたら、「二人の友達」のキャンバス顔を近づけてご覧になってみて下さい。遠目には真白に見える背景も丁寧に色が塗られていること分かります。そして無数のひび割れも目立つことも。
若い時分はこの乳白色の良さが理解できませんでしたが、年を重ねた今になるとたまらなく美しく、愛おしさまで感じてしまいます。「自画像」を含めた数点の裸婦像を丹念に拝見していると、瞬く間にフジタの世界に没入。
しかしそれも束の間。
夢の世界から身体を90度角度変えた瞬間一気にパラレルワールドへ!
どーーん!!

(c)Conseil général de l'Essonne
「幻の連作一挙初公開」と宣伝文句に使われてい1928年にフジタが手がけた超大作の名に相応しい群像大作4点。一枚の大きさが縦横3mもあるそうです。奥に写っている人物と比較してみればその巨大さ一目瞭然。

左:「ライオンのいる構図」 右:「犬のいる構図」
(c)Conseil général de l'Essonne
4点共、フランス・エソンヌ県議会が現在の持ち主。
1928年にこの600号というとてつもない巨大な作品を描いた後、フジタは日本に一旦帰国します。詳細は知っていませんが、それが原因で?この作品は久しく行方が分からなくなっていたそうです。
それが発見されたのが1992年のこと。
一体何処にどうやってあったのでしょう??フェルメールの作品くらいならいくらでもしまっておけますが、これだけの大作となると東京都現代美術館並みのスペースを有していないと置いておくことすら出来ません。

左:「闘争 I」 右:「闘争 II」
(c)Conseil général de l'Essonne
なんと驚くべきことに、キャンバスのままクルクルとまるめられ、倉庫に置かれてあったそうです。素人考えでも分かることですが、油彩を長い間キャンバスごとまるめれば、当然ヒビができ絵具が剥落してしまいます。
1992年に発見された時はそれはそれは酷い状態だったそうです。
それを根気強く6年もの時間をかけ修復し甦った作品が上野に来ているのです。
所蔵先のエソンヌ県がこの作品を常設すべく美術館建設を予定しているそうなので、こうして遠路はるばる日本にやって来るのはこれが最初で最後のことだそうです。見逃すわけにはいきません。
興奮してセクション名書くこと忘れてしまいました。。。
第2章 群像表現への挑戦―幻の大作とその周辺 です。
この大作に隣接する形でフジタが遺したデッサンも数多く展示されています。どの部分のデッサンに当たるのか探すだけでも一苦労します。
筋骨隆々の肉体美を描いた背景には、システィーナ礼拝堂で目にしたミケランジェロ作品の影響が指摘されています。それにしても筋肉描き過ぎじゃん。フジタ。
こちらも世界初公開作品!

「馬とライオン」1928-29年 フランス・エソンヌ県議会蔵
パリ日本館所蔵の「馬の図」の関連作品。こちらも修復を終え初お披露目。
でも、フジタと言えばやっぱり馬やライオンでなく「猫」ですよね。

「猫」1936年 ベルナール・ビュフェ美術館蔵
初めて所蔵する美術館以外に貸し出された逸品。
上野会場限定での展示となるそうです。
猫好きの方には何時間観ていても飽きない一枚。
じゃれ合ったり、魚くわえたり、はたまたタコをくわえる輩まで。。。
何匹描かれているのでしょう。数えてくれば良かったな〜
第3章 ラ・メゾン=アトリエ・フジターエソンヌでの晩年

君代夫人と晩年を過ごしたフジタの自宅内のアトリエが展覧会会場に再現されています。壁のフレスコ画はエプソンさんの技術により再現されたもの。
このアトリエから誕生した作品もすぐ近くに展示されていました。

左から「自画像」「アージュ・メカニック」「フランスの冨」1960年頃
フジタが描く子供の絵、ちょっと不気味で苦手。でもこれだけの数ならok.なければなかったで悲しかったりしますからね。我がまま我がまま。
第4章 シャペル・フジタ―キリスト教への改宗と宗教画
「シャペル・フジタ」を「スペシャル・フジタ」と読み間違えるほど充実したセクション。第2章の大作が目玉として取り上げられていますが、絵画作品をじっくり味わうならここは欠かすこと出来ません。第4章がしっかりしているからこそ、この展覧会が単なるお披露目会に成り下がらずにすんでいます。

イエス・キリストや聖母マリアから聖書に登場する聖人など、近代美術館の「藤田嗣治展」ではあまり多く観ることが出来なかった、「レオナール・フジタ」による数多くの宗教画を目の当たりにすることができます。

前半飛ばし過ぎて観てしまうと、最後のこの貴重な宗教画を観る力無くなってしまいかねません。大味な大作よりもこちらに時間をかければ良かったと後悔。次は第4章中心に観に行きたいと思います。
またここでは、フジタが手がけたランスの「平和の聖母礼拝堂」。この礼拝堂の壁画やステンドグラス制作の為に描き残したデッサンも展示公開されています。

教会内部の壁画と同じサイズのデッサンが残されている為、こうして組み上げて実際のランスの礼拝堂と同じ大きさの空間を再現することに成功しています。
いやはや、藤田展と聞いて竹橋に行ったからいいかな〜なんて考えていた自分浅はかでした。これは何としてでも行かねば系の展覧会。上野公園熱過ぎ!「大琳派展」「スリランカ展」「フェルメール展」「ハンマースホイ展」それに「菌類のふしぎ展」
混雑するだろうな〜きっと。
最後に「今日の一枚」

「イヴ」1959年 と習作。
藤田嗣治が描いた女性像の中でこれが最も好きかも。
どうしてかって?
観ればわかりますけど「色っぽいんです」とっても。
没後40年「レオナール・フジタ展」は2009年1月18日までです。
年末年始も休まず、会期中無休!!
【公式サイト】
巡回先:
福岡市美術館
2009年2月22日(日)〜4月19日(日)
せんだいメディアテーク
2009年4月26日(日)〜6月7日(日)
詳しくはレオナール・フジタ展スペシャルサイトにて。
注:画像は主催者の許可を得てプレビュー時に撮影したものです。
(c)Kimiyo Foujita & SPDA, Tokyo, 2008

猫の本―藤田嗣治画文集
藤田 嗣治
【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | 「藤田嗣治展」
- 弐代目・青い日記帳 | 雑誌「サライ」:藤田嗣治レオナール・フジタの素顔
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- 弐代目・青い日記帳 | 光文社新書の問題提起
- 弐代目・青い日記帳 | ラジオ番組「絵画の向こう側」
- 弐代目・青い日記帳 | 「マルク・シャガール展」&長谷川等誉「涅槃図」
- 弐代目・青い日記帳 | 「海に生きる・海を描く展」
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作者:Tak
更新日:2008年11月14日 23時44分
「琳派から日本画へ」
山種美術館で開催中の
「琳派から日本画へ −宗達・抱一・御舟・観山−」展に行って来ました。

今週日曜日でいよいよ最終日となる東京国立博物館の「大琳派展」
その展覧会の前期(10月7日〜19日まで)に出展されていた俵屋宗達「槇楓図屏風」や本阿弥光悦とのコラボ作品「新古今集鹿下絵和歌巻断簡」等が上野から千鳥ヶ淵にスライドし公開されています。
東博では尾形光琳が写した「槇楓図屏風」との比較展示でしたが、山種美術館に帰って来た宗達の屏風絵は重要文化財に指定されている「名樹散椿」と並べられていました。これがまた実に新鮮!


俵屋宗達「槇楓図屏風」 速水御舟「名樹散椿」
約ひと月の間にこうして「槇楓図屏風」が別の作品と隣同士で展示されている様を目にするだけでもこの展覧会に足を運ぶ価値があろうかと。
明治以降の「日本画」へ受け継がれた琳派の系譜を堪能するとともに、これも関係あるの?と思わず突っ込み入れたくなる作品まで目白押し。手狭な山種美術館の館内はいつも以上に濃密な空間へ変容を遂げています。
これくらい濃くないと琳派楽しむこと出来ません。
今回は狭い美術館が幸いにも功を奏しているようです。
今日はちょっと時間がないので駆け足で主要な作品だけでも。
画像だけでも結構満腹になりますよ。きっと。

酒井抱一「飛雪白鷺」「菊小禽」
抱一の作品が5点もあります。上記2点は宗達同様「大琳派展」の前期に展示されていた作品(「大琳派展」のリストには「芦に白鷺図」「菊に小禽図」と記されています)たった2週間弱の東博での展示でしたので、見逃された方も多いかと。山種美術館でリベンジ可能。

本阿弥光甫「白藤」「紅白蓮」
本阿弥光甫(ほんあみこうほ:1601 〜1682)は本阿弥光悦の孫に当たる人物。父親は本阿弥光磋(こうさ)。絵画のみならず陶芸にも秀でていたそうです。
光悦お祖父ちゃんの手による「新古今集鹿下絵和歌巻断簡」と同じ場所に展示されるなんてお互い夢にも思わなかったことでしょうね。ほのぼの。
東京国立博物館所蔵のこちらの作品といつの日か並べて展示して欲しいもの。

本阿弥光甫「白藤図」「牡丹図」

鈴木其一「四季花鳥図」
こちらの作品、前出の俵屋宗達「槇楓図屏風」、速水御舟「名樹散椿」の隣に展示されています。一歩も引けを取らぬどころか二作品を喰ってしまわんばかりの勢いのあるゴージャスな作品。其一が江戸と明治の架け橋を渡したと言われる由縁この作品からも明らか。
大正6年に荒木十畝(じっぽ)が手がけたこちらの花鳥画など抱一・其一の存在無くしては成立し得ない作品かと。


荒木十畝「四季花鳥」(春夏秋冬)
一見ん派手な色彩のべた塗りのような画面に観えますが、奥行きある空間を生み出し、また「たらし込み」の技法もしっかり使われています。
「大琳派展」にはない明治以降の日本画による華やかな空間。
幸せ度かなり高目。いづつやさん流に言うなら満足度○○%!!
派手派手しい作品ばかり取り上げていますが、落ち着いたものだってちゃんとあります。(「琳派」と「落ち着き」では言語矛盾起こしているようですが…)

菱田春草「月四題のうち 秋」
淡い墨絵が高揚した心を鎮めてくれます。
春、夏、冬も展示されていますが、とりわけこの秋が最も秀逸。
季節的にもぴったりですしね。良いですこれ。
荒木十畝のド派手な作品に心踊らせ、菱田春草の墨絵で沈静化させる。
何て贅沢なことなのでしょう。
秋と言えばこちらも

福田平八郎「彩秋」
この展覧会の面白いのは、年代順に展示されていない点にあります。展示空間の都合でたまたま仕方なくそうなったのでしょうが、それがかえって良い方向に作用しているように思えます。
福田平八郎の作品も最初のスペースに展示されており「どうしてこれが琳派と関わりが」と首をひねってしまいますが、一周して最後にまたこの絵の前に立つと上手いこと言葉では言い表せないのがお恥ずかしいのですが「つながり」がはっきりと分かるような気がしました。(気のせいかもしれませんけど)

左:奥村土牛「犢」(こうし)
右:俵屋宗達「牛図」
宗達の「牛図」は「大琳派展」で現在でも展示されています。宗達のたらし込みを紹介する時には必ずこの作品が登場。それくらいメジャーな作品であり優品であります。1984年に奥村土牛は子牛を描き加え宗達のオマージュを制作。
「琳派から日本画へ」展覧会タイトルを象徴するかのような取り合わせです。千鳥ヶ淵と上野とちょっと離れてはいますが都内にこの二枚が時を同じくして展示公開されていることに身震いさえ感じました。
最後に「今日の一枚」

加山又造「裸婦習作」
やっぱり最後は又造先生でしょう〜
因みにこれ展覧会の最初にどーーんと展示されています。
竹橋の近代美術館で開催された「琳派 RIMPA」展を思い起こさせる構成。
因みに来年、国立新美術館でいよいよ加山又造展開催されます!
加山又造展 | 2009年1月21日(水)〜3月2日(月) 国立新美術館
山種美術館「琳派から日本画へ」展は今年のクリスマスまで開催!
(〜12月25日:木曜日)

四季の花 (下巻)
酒井 抱一,鈴木 其一,中野 其明
募集:
「大琳派展」最終日にお時間ある方是非!
- 弐代目・青い日記帳 | さよなら大琳派展オフ開催します。
それでは最後に「今日の美味」

「祇園辻利」の「つじりの里」大琳派展のショップで購入。
甘さ超控え目。美味し。何より安い!
【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | 「大琳派展」
- 弐代目・青い日記帳 | お礼「大琳派オフ」
- 弐代目・青い日記帳 | 綴プロジェクト「大琳派展」
- 弐代目・青い日記帳 | 大琳派展オフ開催します。
- 弐代目・青い日記帳 | 「琳派 四季の"きょうえん"展」
- 弐代目・青い日記帳 | 日本の美「琳派」展 2004
- 弐代目・青い日記帳 | 「琳派 RIMPA展」
- 弐代目・青い日記帳 | アンケート:琳派三大巨匠誰がお好きですか?
- 弐代目・青い日記帳 | 琳派展X「神坂雪佳-京琳派ルネサンス-」
- 弐代目・青い日記帳 | 「琳派 RIMPA展」(後期)
この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1572
作者:Tak
更新日:2008年11月13日 23時52分
「陶磁の東西交流」展
出光美術館で開催中の
やきものに親しむVI「陶磁の東西交流―景徳鎮・柿右衛門・古伊万里からデルフト・マイセン―」展に行って来ました。

思わず笑い転げてしまいそうになる展覧会。
東洋陶器とヨーロッパ陶磁器との比較展示。
美術館自ら「得意の展示」と言い放つだけありとっても充実した内容。
展覧会構成に沿ってざっと感想をば。
・プロローグ 南蛮風俗図と東西交流の記憶
江戸時代に描かれた「南蛮人交易図屏風」や「長崎港図屏風」がまずお出迎え。最近、屏風絵の中に「入って」いくことが出来る。何バカなことを…と言われそうなので隣で観ていたかみさんには内緒で、カピタンたちの待つ屏風絵の「中」へ。
当時の日本人にとって海の彼方からやってくる西洋人たちは、ある種まれびと(稀人・客人)のような存在だったのでは。
南蛮屏風に描かれた人々が嬉々としている姿で描かれているのも、ただ単に「珍しい人がやって来た」だけとは到底思えません。

「色絵五艘船文鉢」古伊万里 江戸時代中期
ヨーロッパの国々が植民地化した国々に対して行ったように、一方的に力を背景に日本や中国から陶器を略奪していったのではないことの裏付けでもあります。まさに「東西交流」が室町、桃山時代から江戸時代にかけて行われていたことが分かります。国際交流が声高に叫ばれる昨今、400年以上も前に厳然と存在した交易を見直してみることはとても大切なことなのではないでしょうか。
明治時代以降、文化の流れは極端な「西高東低」のまま。400年以上前には逆にヨーロッパの国々が先を争うかのように、日本や中国の文化を取り入れていたのです。東洋の陶磁が憧憬の的だったなんてアニメ文化しか日本が誇るものがないと真面目に思っている今の若い人に是非とも教えてあげたい。
1.中国陶磁へのあこがれ―“芙蓉手”とその写し
【うまか陶】中国のやきもの・陶磁器・青磁・青花・五彩
↑こちらに景徳鎮「染付芙蓉手蓮池水禽文輪花大皿」の画像と丁寧な解説があります。
中国で作られ日本に伝来。肥前窯で作られた「染付芙蓉手花鳥文皿」は贔屓目も手伝ってか本家景徳鎮に勝るとも劣らぬ出来具合。ところが、ところが、これがオランダ(デルフト窯)、イギリス(ブリストル窯)、ドイツ(フランクフルト窯、ハナウ窯)等で焼かれると…それぞれ「お国柄」が出るもの。
とにかく、描かれている意匠の意味など分からなくとも写し取ることに必死。
その必死さがひしひしと伝わってくるのと同時に「クスリ」とした笑いも。
一所懸命なのは分かるけどそれぞれ明らかにどこか「違う」=「お国柄」
とりわけ、スペインで制作された「白地藍彩芙蓉手花鳥文皿」などラテン系のおおらかさ全開。周縁の模様が明らかに劣化。超ーーいい加減。そこがまた微笑ましいところでもあります。
笑えるものと言えばこんな焼き物も!

「パズルジャグ」
このジャグに液体を入れて注ごうとしても上部に空いた穴から液体こぼれてしまいます。独特の使い方が。口縁部の数か所の突起に一つだけ把手を通じて液体が出てくる作りとなっているそうです。勿論実用向きではなく遊びや賭け事の道具として用いられたそうです。愉快愉快。
2.交流100年 1−“柿右衛門”とその写し

左:「色絵花鳥文六角共蓋壺」マイセン窯
右:「色絵花卉文六角共蓋壺」柿右衛門
17世紀後半に創始された「柿右衛門様式」は、瞬く間にヨーロッパに渡り熱狂の渦に巻き込みます。現在、喩えるとするならどんなものが挙げられるでしょう。考えるまでもなくアメリカやヨーロッパで注目されたファッションや音楽がすぐさま日本で受容されブームとなること枚挙にいとまありません。
それにしても、柿右衛門とマイセン焼きほんと生き写しのようですね。
どちらも美しかったです。
ドイツ車を写し「劣化」させた車作りながら売れない売れないと騒ぐ自動車メーカーのお偉いさんにも見てもらったら如何でしょう。
さてさて、中国の故事「破甕救児」ってご存じですか?自分も今回初めて展覧会会場のキャプション読んで知りました。どんなお話かはこちらで。
【うまか陶】司馬光・破甕救児文様
司馬光が幼時、多くの子供と遊んでいた時、ひとりの子供が水の入った大甕に落ちて溺れそうになった。多くの子供は驚いて、いっせいに逃げ散った。司馬光はその時、あわてずに石をもって甕を撃った。すると甕から水がほとばしり出て、落ちた子供は死なずにすんだ。
で、この中国の故事を柿右衛門が鉢の図案に採用。
ところがどこをどう間違えたか子供が溺れてしまうほどの「大甕」をなんとひざ丈ほどのサイズで描いてしまうというミスを犯してしまいます。
そのままヨーロッパへ渡り、描かれている意味など分からずそのまま(間違ったまま)写されてしまったのがこちら。

左:「色絵司馬温公甕割文八角鉢」マイセン窯
右:「色絵司馬温公甕割文八角鉢」柿右衛門
一見よく描き写しているように見えますが
人物の部分拡大して見るとちょっとあやしい部分も。。。

左:マイセン窯 右:柿右衛門
「あわてずに石をもって甕を撃った。」のではなく踊っているように見えます。「甕から水がほとばしり出て」緑色の蛇が大量に甕から出てきたようです。。。
思わず笑い転げてしまいそうになる展覧会と最初に書いたわけお分かりかと。
未熟だ稚拙だと馬鹿にしている訳ではなく、微笑ましい笑い。それだけ熱心に写そうとしてくれたなんてとても喜ばしいことです。間違いまでも…
3.交流100年 2−“古伊万里”とその写し
柿右衛門と比べるとこのコーナーは若干物足りない感じもしますが、派手さはこちらの方が一枚も二枚も上手。

左:「色絵荒磯文皿」ウースター窯
右:「色絵荒磯文皿」古伊万里
古伊万里の「色絵荒磯文皿」とイギリス、ウースター窯のそれとでは水模の描き方に違いが。多分「水」を表していると分からずに形だけ写したのでしょうね。鯉はウースター窯の方が仲良し気。
こういうお皿は「染錦」というのでしょうか。(「金襴手」?)
柿右衛門の透き通るような白地をはじめに観てしまうとけばけばしさが際立ってしまいます。乳白手ラヴ。
「色絵花鳥流水文蓋物」
4.復活 景徳鎮磁器輸出
肥前窯で焼かれた「染付観音像」がオランダ、デルフト窯では名前こそ「白地藍彩観音像」ですが、そのお姿は観音様にあらず。明らかにマリア様!
ここも突っ込みどころ満載。はじめてフランスのセーブル窯も登場。
「吉祥天」がどう描かれているか乞うご期待!(イメージ通りです)
5.海を越えるはるかな“注文”に応えて
19世紀から19世紀にかけ次第に西洋から「こういった図案で描いて欲しい」という注文が日本に入るように。紋章であったりティーカップに相応しい花々であったり。
そんな中で抱腹絶倒間違いなしなのが「色絵ケンタウロス文皿」
江戸時代中期に古伊万里が西洋の注文に応えてこしらえた皿なのですが。。。
西洋人「ケンタウロスの絵を描いてよ」
日本人「ケンタウロスって何?」
西洋人「半人半獣の怪物です。下半身は馬。上半身は人。」
日本人「らじゃー作ってみるよ〜」
ケンタウロスを知らない絵付け職人さん果たして理解できたのでしょうか?
今回出展されている出光美術館所蔵のものとは若干違いますが、出来上がった「色絵ケンタウロス文皿」はこんな感じです。
西洋人「なんじゃこりゃ〜」
出光のケンタウロス文皿はもっと酷かった。。。虎髭面に太鼓腹の世にも不思議なケンタウロスがそこには描かれていました。しかも三頭楽しそうに。。。キャプションが愉快でした。待ち望んでいた積み荷を開けた時の注文主の落胆ぶりが目に浮かぶようだと。確かに。
西洋人「デカルチャー」
カルチャーショック甚だし。
最後に「今日の一枚」

「染付芙蓉手鳳凰文皿」肥前窯
中央部に「Vereenigde Oostindishe Compagnie」の頭文字を組み合わせたマークが。これこそかの有名な東インド会社(V.O.C.)
ケンタウロスとか無理な注文しないで「V.O.C.」のモノグラム程度にとどめておけば間違いなかったのに〜
「陶磁の東西交流」展は12月23日まで。
もしかして今年の出光美術館の展覧会でナンバー1かも。
騙されたと思って是非是非。絶対楽しめます!

「すぐわかるヨーロッパ陶磁の見かた」大平 雅巳
そういえば、会場内にあったヨーロッパの窯元を示した地図。デルフトがとんでもない場所にあったけどあれ直しておいた方が良いのでは。
それでは最後に「今日の美味」

一村雨さんに連れていっていただいたお勧めのお店、船橋「こばやし」で頂戴した「のどぐろの塩焼き」流石、良いお店ご存じ!富山で食べた刺身よりも脂がのっていて滅茶苦茶美味しかったです。
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作者:Tak
更新日:2008年11月12日 22時12分
さよなら大琳派展オフ開催します。
10月7日にその幕を開けてから早ひと月経過。
気が付いてみると今週の日曜日で「大琳派展」ともお別れ。

尾形光琳生誕350周年記念特別展「大琳派展」〜継承と変奏〜
10月7日(火)〜11月16日(日)
四人の絵師による「風神雷神図」揃い踏みなど話題性に事欠かない「大琳派展」期間中何度足を運んだ事やら。このままただ終わってしまうのは勿体無いということで、はろるど・わーどのはろるどさんのご提案で「さよなら大琳派展オフ」を開催するこことなりました!
【さよなら大琳派展オフ】
開催日:11月16日(日曜日)*大琳派展最終日
一次会:東京国立博物館にて「大琳派展」を鑑賞(午後4時より)
二次会:鳥どり上野浅草口店 (午後6時半より2時間程度)での懇親会
http://r.gnavi.co.jp/g851521/ 二次会会費:5000円以内
急な話で申し訳御座いませんが、当日お時間ご都合の付く方、一次会だけまたは二次会からのご参加でも大歓迎です。奮ってご参加ください。

参加ご希望の方は以下の方法で参加表明をお願い致します。
・mixiにアカウントをお持ちの方
「大琳派オフ」のコミュニティにご参加下さい。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3716102
・mixiにアカウントをお持ちでない方
はろるどさんへ直接ご連絡(harold1234アットマークgoo.jp)下さい。
お店の予約の都合上、受付は最大で今週の金曜日までとさせていただきます。
集合は午後4時、東京国立博物館の正門入口です。
雨天が予想されるため集合場所を変更しました。
集合:午後4時
変更前)博物館正門、向かって左側のチケットブース前
変更後)博物館本館、一階正面玄関内。
*ちょうど正門を入って正面に見える大きな建物です。特別展会場の平成館ではありませんのでご注意下さい。
琳派展のチラシの入ったクリアファイルを持っている男が目印です。
なお入場券については各自でのご用意をお願いします。
前期は展示されていなかった静嘉堂文庫美術館所蔵のこちらも必見!

酒井抱一「波図屏風」
今回の大琳派展のキーワードの一つ「蔦」。その蔦を香包(香木を炷き出す前に包んでおく紙)に大胆に取り入れた作品。

尾形光琳「蔦図香包」
島根県立美術館からはこんな洒落た作品も

鈴木其一「流水千鳥図」
そして宗達は「伊勢物語」から(前期に出ていた場面とは異なる芥川)

俵屋宗達「伊勢物語図色紙・芥川」
「風神雷神」と共通項ありありです。
「もう、前期観ちゃったし〜」と言うこと勿れ。
後期は後期で見ごたえ十分琳派の世界たっぷり堪能できます。
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注目:
読売新聞社文化部の前田恭二氏がお書きになられている大琳派展公式サイト内のコラムが秀逸!以前ご紹介したこちらの本も前田氏が読売紙面に連載されたものを加筆した一冊。慧眼と文才兼ね備えているのですからまさに鬼に金棒です。

やさしく読み解く日本絵画―雪舟から広重まで (とんぼの本)
前田 恭二
おまけ:
京都細見美術館で始まった毎年恒例の琳派展「「琳派展XI花の協奏曲(コンチェルト)」も気になります。山種は行ったけど流石に京都は…

酒井抱一「槇に秋草図屏風」
11回目を迎える毎秋恒例の琳派展。本年は300年以上に及ぶ琳派の歴史において、常に描き続けられてきた草花図に焦点を当てます。
四季の移ろいに伴い豊かに花が咲き巡る日本、文学の世界では古くからさまざまな草花を選び、季節を示す象徴と位置づけ親しんできました。一方絵画においては中世以降、四季花鳥図や月次花鳥図などで草花を描いてきましたが、多様な植物を積極的に取り上げ、その特性を存分に描き表わしたのは、近世の俵屋宗達を基点とする琳派の画家たちです。
本展では宗達派の金銀泥絵をはじめ、「伊年」印の草花図、光琳派の華麗な作品、芳中や江戸琳派など後期琳派の花鳥図等、多数の作品を展示。琳派の花々が奏でる美しい旋律により、新たな琳派の魅力を紹介します。

中村芳中「白梅小禽図屏風」
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作者:Tak
更新日:2008年11月11日 22時25分
「日本史」の教科書が凄い!!
高校時代に使っていた日本史の教科書覚えていらっしゃいますか?
自分は山川の朱色に近い赤の味気ない表紙の教科書を使っていました。
歴史の教科書と言えば「山川出版」と相場が決まっていたような時代。現在はどうなっているのか山川出版のサイトで確認してみると、今もさほど昔と変わりなさそうです。ちょっと色合いピンク系になりましたけどこんな感じでした。

当然ながらベルリンの壁崩壊や天安門事件などまだ歴史の上で起きる前の頃。日本史の最後は田中角栄のロッキード事件や福田赳夫内閣時に調印した日中平和友好条約(1978年)などがやっと載っていたはずかと。
また、教科書本文中にはカラー図版などあるはずもなく、モノクロの画像を頼りにイメージを無理やり膨らませ、その時代時代を想像していたものでした。

室町幕府を開いた足利尊氏像
ところが、先日、某高校で日本史を教えている知人から使用している教科書を見せてもらい、びっくり仰天。
三省堂の日本史の教科書だそうですが、この迫力は光琳も抱一も表現し得なかったもの。表紙に俵屋宗達の「風神雷神図屏風」の雷神様がドーンと使用されています。

金箔の上の「たらし込み」が使い古した「手垢」のように見えます。まさか宗達も自分が描いた屏風絵が高校生の教科書の表紙に用いられるとは思いもしなかったはず。タイムマシンがあったら宗達や光悦に見せにいってあげたい。
裏表紙には「風神雷神図屏風」が使用されています。
しかし、驚くのはまだ早かったようで、パラパラと中身をめくってみて「なんじゃこりゃ〜」と思わず声を。信じられない光景が目の前に現出!

どう見ても、右上の図版、伊藤若冲の「千人掌群鶏図」(西福寺蔵)ではないですか!しかもそのページには、尾形光琳「八橋蒔絵硯箱」(東京国立博物館蔵)、野々村仁清「色絵月梅文茶壷」(東京国立博物館蔵)、鈴木春信「夕立図」(シカゴ美術館蔵)、丸山応挙「雪松図屏風」(個人蔵)
若冲ですよ若冲!
使っていた日本史の教科書本文にさえも「伊藤若冲」なんて一言も言及されていなかったし、「用語集」にだって載っていませんでした。それなのにいつの間にやら口絵にカラーででかでかと掲載される時代になっていたなんて!
↑のカラーページの左側だってくらくらするようなラインナップ。
「大琳派展」にも出ていた尾形光琳「燕子花図屏風」(根津美術館蔵)、その下がこれまたマニアックで「松浦屏風」(大和文華館蔵)、伊万里焼きと日光東照宮陽明門まで。「松浦屏風」なんてどうやって教えるのか興味深々。今度突っ込んで聞いてみることにします。
カラー口絵がこの調子ですから、本文はもうとんでもない状態になっています。今、高校生として授業出ていたら、ちょっとクラスの人気者になれたかもしれません。
18世紀「江戸町人の文化」という単元を一部引用してみます。
絵画では、漢詩文的素養と中国南画の画法を基礎にした個性ゆたかな文人画が生まれた。池大雅や与謝蕪村は、中国南画の画法に、伝統的な画法や西欧的な遠近法もとり入れた独特の画風を創造した。伝統的な絵画では、清の画家沈南蘋の影響をうけて、事物をありのままにえがく写生画が広まった。伊藤若冲は尾形光琳の装飾性に写実性をくわえて独特の画風を生みだし、円山応挙は写生画的な画風を完成させ、蕪村に学んだ松村月渓(呉春)は応挙の影響をうけて写生画に転じ、四条派を形成した。

司馬江漢「三囲の景」…日本最初の腐食銅版画
西洋図書のさし絵や銅版画の真にせまる表現に魅せられた人びとの間から、日本初の腐食銅版画を創製した司馬江漢や、『解体新書』のさし絵をえがいた小田野直武らのすぐれた洋風画家が生まれた。画風革新の風潮のなかで、鈴禾春信は錦絵とよばれる多色摺の画法を完成させ、浮世絵に一大変革をもたらした。特殊な色彩効果を上げる版画の技法も工夫されたので、絵師の才能を存分に発揮できるようになった。なかでも喜多川歌麿や東洲斎写楽は、上半身を大きくえがき、市井の美人や役者らを個性ゆたかに表現した大首絵の画風を創造した。
えーーと、ですね。これ↑日本美術の本からの抜粋ではありません。
現在の高校生が使用している日本史の教科書の本文そのものです。
腰抜かしますでしょ。
震天動地、大驚失色、毛骨悚然…もぅ言葉で表せないほどの驚き。
高校時代に覚えたことなんて忘れてしまっていますが、少なくとも伊藤若冲は登場しなかったのは事実。ましてや沈南蘋なんて。。。
こうなったらいっそのことサブテキストに辻先生のこれ使った方が受験に役立つかもしれませんね。(実際使用している学校もあったりして…)

「日本美術の歴史」 辻 惟雄
この他にも全部隅々まで読んでいけばもっともっと驚きの箇所発見できるはず。日本美術を勉強するのに今の高校の教科書とんでもなく役立ちそう。
学習している学生さんの中で「おもしろさ」理解しながらページめくっている子どれだけいるのかな〜尤も高校生から「若冲ラブ」とかでもなーー
しかし、これから先の時代そういう高校生も出て来てもおかしくありませんよね。だって教科書に載っているのですから!!
今の高校生、羨まし過ぎる!(なんて自分がもし高校生だったら覚えること多すぎて投げ出していること確実ですが。。。)
最後にこちらの画像を。

足利尊氏像として覚えたこの絵、現在の教科書では「騎馬武者絵」とし説明が。(「騎馬武者絵」…この絵は、足利尊氏の出陣をえがいたものとされてきたが、最近では、高師直とも考えられている。)
私の尊氏を返して!!
こちらは一般書籍。

図解雑学 美術でたどる日本の歴史 (図解雑学シリーズ)
並木 誠士
教科書がいくら進化を遂げても「文化史」の側面はまだまだ脆弱。
この本はその文化史に即し日本の歴史を追っている優れモノ。
見開き一ページで完結するのも読みやすく嬉しい。
自分も結構、役立てています。[:楽しい:]

琳派芸術の誕生
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