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トップ > Good MUSIC! > Good MUSIC! - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2008年12月2日 8時)
Oshizaka Shinobu 50th Anniversary With Microphone
【押阪忍氏アナウンサー生活50周年記念感謝の集い】 錚々。 まさにテレビ、アナウンサー業界の超ヴェテラン、押阪忍さんのアナウンサー生活50周年を祝う感謝の集いが2008年12月1日、新宿の京王プラザホテルで行われた。元々現在のテレビ朝日の局アナから独立。民放からのフリーアナへの第一号となり、以後在京各局で多数のレギュラー番組の司会を担当してきた。 さすがにマイクを握って50年だと集まられる方々が錚々たるメンバーばかりだ。途中で後輩、先輩らのアナウンサーが17人ほどステージに上ったが、これは圧巻。これほどのアナウンサーが一堂に会することなどめったにないだろう。壇上には左から五十音順でアナウンサーが並んだ。朝岡聡さん、生島ヒロシさん、大沢悠里さん、小倉智昭さん、梶原しげるさん、岸ユキさん、草野仁さん、佐々木信也さん、東海林のり子さん、鈴木史朗さん、鈴木治彦さん、鈴木文弥さん、高嶋秀武さん、露木茂さん、徳光和夫さん、福留功男さん、南美希子さん。そして古館さんは最初の挨拶だけで帰られたが、アナウンサー・フーズフーの様相を呈していた。みなさんお話が上手で、しかも、それぞれが押阪さんとの直接の思い出を語られるから、すぐに時が過ぎ、気がつけば、予定の進行からあっという間の30分押し。 途中で、押阪さんが登場したテレビ番組のアーカイブがスクリーンに映し出されたが、これがみなよく残っているというくらいのお宝映像が次々と出てくる。この中には1976年に押阪夫妻とそのお子さん二人(つまり、オッシーと智彦さんだ!)が登場するものや、NHKの『お笑いオンステージ』(1972年4月から1982年4月まで放送)の「減点パパ(減点ファミリー)」のコーナーなどじっくり見てみたいものが多数あった。 進行役、司会の大役はオッシーが満を持して臨んだ。ひょっとしてここ数日緊張で、胃にアナでもあいたんじゃないだろうか。心配だ。宴会場は、時間が経つにつれ超満員。人であふれた。 +++++ 種。 お土産の袋の中に、押阪さんが書かれた最新の本『身につけたい美しさ~ことばしぐさ』(KKロングセラーズ)が入っていた。その中で印象に残った話があった。押阪さんはTBS系お昼のクイズ番組『ベルトクイズQ&Q』(1969年6月から1980年2月まで放送)を長く担当していたが、そこで年3回「子供大会」をやっていた。子供たちは、賞品の天体望遠鏡や自転車、テレビ、ラジカセなどを獲得するために一生懸命クイズに答える。番組が終わるとみんなで記念写真を撮り、それを出演者全員に送るというのが慣わしだった。 それから約20年後、押阪さんが講演で地方都市に行ったとき、口ひげを生やした30歳代の男の人が楽屋を訪ねてきた。するとその彼は天体望遠鏡を持った子供が写っている写真を取り出し押阪さんに見せた。「子供のころ、この番組に出たくて出たくて…、この写真は僕の最高の思い出なんです」と言ったそうだ。 テレビなどの仕事を長くされていると、本人が意識しないところで、多くの視聴者にたくさんの思い出を残しているものだ。言ってみれば知らず知らずのうちに「種を蒔き」、そうした「蒔かれた種は思い出の花を咲かせている」のだ。それはラジオでも同じだろうし、また本なども同じ。人に何かを発信するということは、常に何がしかの種を蒔いているということ。この著作を拝見し、それを50年にわたってされ続けている押阪さんは、きっとまだ本人さえ知らないたくさんの思い出の花を咲かせているに違いないと思った。 押阪さん、奥様・栗原さん、ご夫妻でこんごのさらなるご活躍をお祈りしています。 PARTY>Oshizaka, Shinobu...
作者:吉岡正晴
更新日:2008年12月2日 2時37分
Toku's New Album : "Again" Duet With Atsushi Of Exile
【トク、ニュー・アルバム『ラヴ・アゲイン』】 勝負作。 『ソウル・ブレンズ』に、トク(TOKU)が新作『ラヴ・アゲイン』のプロモーションでやってきた。彼がライヴ告知で7月にやってきたときに、このアルバムのちょうどマスタリング前くらいの音を全曲聴かせてくれて、それがかなりよかったので印象に残っていて、何人かにその話をしたのだが、今日は晴れてアルバムもリリースされての登場になった。 今回の大きなポイントは、アトランタでレコーディングしている点、そして、ゲストにイグザイル(Exile)のヴォーカル、アツシが1曲でゲストで入っている点、また、CMで使われた「シー」が入っている点などだ。2007年から2度にわたってアトランタにわたりレコーディングしてきたというので、1年半、まあ、準備から考えると2年以上かけたアルバムとなっている。ある意味、トクにとっての勝負作のようだ。 アトランタは一度そこに行って、現地の空気、雰囲気、ミュージシャンたちのヴァイヴがものすごくよかったので、ぜひここでアルバムを作りたいと思ったので今回のレコーディングにつながったそうだ。 2曲目に入っていたのが、「ロック・ウィズ・ユー」のおしゃれなジャズ・ヴァージョン。そう、あのマイケル・ジャクソンの大ヒットだ。途中で彼のフルーゲルホーン・ソロも入り、実に聴き易いサウンドに仕上がっている。 そしてもう1曲印象に残ったのが、アツシとの男デュエット曲「アゲイン」。二人の声質が違うので、おもしろい出来になった。曲がいい。これなんか、シングル・カットすればいいのにと思うが、ジャズ系のアーティストの作品はあまりシングル・カットという考え方がないそうだ。歌詞はシャンティが書いている。アメリカのスムース・ジャズ・ステーションなんかでかかったら人気になりそうだ。トクがこの曲はライヴですでに歌っていて、ここ1年くらい知り合って仲良くしているアツシがこの曲を気に入り、デュエットすることになったという。 このアルバム自体をアメリカのジャズとか、スムース・ジャズ局に持っていけば、けっこういいところまで行くのではないだろうか。 ■ TOKUオフィシャルhttp://www.toku-jazz.com/index-j.html ■新作『ラヴ・アゲイン』(2008年11月26日発売) ラヴ・アゲインposted with amazlet at 08.12.01TOKU SMJ(SME)(M) (2008-11-26)売り上げランキング: 486Amazon.co.jp で詳細を見る ENT>ARTIST>Toku...
作者:吉岡正晴
更新日:2008年12月1日 3時22分
MJ-Spirit : Full "Bad Tour" Performance : Michael's Spirit Is Here
【マイケル・ジャクソン「バッド・ツアー」再現】 完コピ。 今年(2008年)3月、約60分のショーを見たマイケル・ジャクソンの完全コピー・ユニット、「MJスピリット」の単独公演(!)が六本木モーフ(Morph)で行われた。今回は2時間近い「バッド・ツアー」の完全再現だ。 6時過ぎにモーフの前を駐車場に向かって車を走らせているとなんと、行列ができていた。すごい。この日はモーフも立ち見でほぼ満杯。観客が圧倒的に若い。おそらく、1987年に日本で行われた「バッド・ツアー」の時点でまだ生まれてない人さえいるのではないかと思われるほど。これだけ若いファンがいるということに驚く。つまり、彼らはなんらかのきっかけでマイケルを知り、しかし生のマイケルを見る機会はなく、こうしてMJスピリットにやってくるらしい。 前振りがあって、「マイケル・マイケル」の掛け声からビデオ、そして「スタート・サムシン」へ。照明から小物、衣装まで実に細かく再現。もちろん、踊りと振りは完璧だ。「スムース・クリミナル」なんてちゃんとダンサーがみんな斜めに倒れる。「シーズ・アウト・オブ・マイ・ライフ」では、観客席から女の子を1人ステージに上げてマイケルがその彼女のために歌う。もちろん「ビート・イット」「ビリー・ジーン」もハイライトだ。帽子の投げ、ムーンウォーク、「ビート・イット」のカメラ目線、「ダーティー・ダイアナ」のときの下からの扇風機、幕を使ったステージ奥からのシルエット、「アイ・ジャスト・キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」ではシェリル・クロウが、「ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール」では、モデルのイマニが登場する。「ビート・イット」他でスラッシュも出てくる。おまけに、「電話して呼んだ」というスティーヴィーまで出てきたのは愛嬌か。このスティーヴィー、本物より痩せてて、目が見えてるみたいに動いていた。(笑) このマイケルを見ていると、まるで21年前に見た「バッド・ツアー」を再度見ているかのような気になってくる。時は流れ、残念なことに今はマイケルのこうした勇姿は見られない。曲が流れ、こうしたさまざまな演出がそのまま再現されると僕などは当時がフラッシュバックする。1987年、マイケルは29歳。このブルー・トゥリーは今、31歳。まさに油が乗り切っている時期なのだ。しかし、よく研究してるなあ。バックダンサー5人、コーラス4人に、ギターとベース、そして、マイケル・ジャクソンという12人がオンステージだ。 この日は僕はブルー・トゥリーに頼まれて数台あるカメラの一台で撮影を担当した。舞台左下で撮影したのだが、まあ、とにかく動きが速くて何度もカメラのパンのタイミングが遅れたものだ。ファインダー越しにこのマイケルを見ていると、本当にマイケルのパフォーマンスを撮影しているような錯覚に陥った。そして、口パクなのに、本当にその歌を聴いているかのようにさえ思った。たぶん彼は歌詞を覚え、それを歌っているのだろう。 ライヴ後、全員がファンと写真撮影会などもやった。その前後で彼がスタッフを紹介する中で、ビデオ撮影者として僕のことを紹介した。そうしたら、後で以前からマイケル・ファンという方々からお声かけいただいた。もちろん、彼女たちは「バッド・ツアー」から追いかけてきた方たちだが、「私たちの世代はあんまりネットやらないんですよ。たまたま私たち(3人)はやるんで、知り合ったんですけどね」と笑う。なるほど、確かにそうなのかな。隔世の感がある。彼女たちの話によると、「たとえ虐待なんかの報道でも、マイケルが踊っているところのシーンが少しでもでると、それを見て若い人たちが反応してファンになるんですよ」ということらしい。スキャンダルの報道でも、ちゃんとライヴ映像なんかが出ていれば、ポジティヴに捉えられるんだ。そこまで考え、及ばなかった。本当に、しかしここまで徹底してやれれば、お見事だ。 ■MJ-スピリット過去記事 March 22, 2008 MJ-Spirit Live: Michael Is Here http://blog.soulsearchin.com/archives/002404.html April 07, 2008 Talk About MJ With Nishidera Gota, MJ-Spirit http://blog.soulsearchin.com/archives/002437.html ■ メンバー マイケル・ジャクソン blue tree バックダンサー rei, kei, taka, shunsuke, yuta コーラス&ダンサー...
作者:吉岡正晴
更新日:2008年11月30日 2時25分
Bits & Pieces: Books And Magazines
【本とか雑誌とか】 雑誌。 先日、渋谷に出むいたときいくつか本などを見ていて、DJ高橋透さんが書いた本を入手した。『DJバカ一代』というもの。これは彼が六本木の「エンバシー」「アフロレイキ」から新宿のディスコ、さらに、ニューヨークの「セイント」「パラダイス・ガレージ」、そして、日本に戻り「ゴールド」などいくつものディスコでDJとして活躍してきた半生を書いているもの。 1970年代初期、彼が最初は「エンバシー」に客で来ていたことを知った。最初からDJだったような記憶があったからだ。多分彼が正式にDJというか、当時は従業員になったのは、僕が出入りするようになってからまもなくだと思うが、勝本さんの写真などもこの本にはでてくる。「ゴールド」の終焉までを描く。 この本にせよ、先日ご紹介した江守藹さんの『黒く踊れ』にせよ、1970年代から1980年代にかけての、日本におけるソウル・ミュージック・シーンあるいはダンス・ミュージック・シーンのことを書いた本がぼちぼち出始めたのはとてもいいことだ。数えればもう40年近くの歴史があるわけだから、やはりまとめる作業は必要だ。 さて、テレビか何かでオバマ氏のCD付き演説集が出て瞬く間に売り切れたとか言っていた。アマゾンで見たら12月3日入荷だって。 ■オバマ演説集 生声CD付き [対訳] オバマ演説集posted with amazlet at 08.11.29CNN English Express編 朝日出版社 売り上げランキング: 7Amazon.co.jp で詳細を見る ということで、高橋透著『DJバカ一代』はこちら。↓ ■DJバカ一代 高橋透著 DJバカ一代posted with amazlet at 08.11.29高橋 透 リットーミュージック 売り上げランキング: 202579Amazon.co.jp で詳細を見る ここ数日、これも先日創刊号が出たニューヨークの雑誌「ワックスポエティックス」第二号の翻訳などをちょこちょこやっている。第二号は12月26日発売。今回はアイザック・ヘイズの訃報記事を担当した。このほかにおもしろい記事として、12インチ・シングル・レヴュー、「カットアウト盤研究」などがある。「カットアウト盤研究」は、実におもしろい記事だ。レコードにいわゆる「カット」(切り込みや穴あけ)をして、定価より安価に放出するもの。レコードの不良在庫などを処分するときにレコード会社が、定価盤と区別つけるために、ジャケットなどに「カット」するものだ。この「カット」にもいろいろありそれを紹介するという、まあ、実にマニアックな話だ。 ■ ワックスポエティックス第一号 waxpoetics JAPAN No1 (1)posted with...
作者:吉岡正晴
更新日:2008年11月29日 7時26分
Picaro Taro's Exhibition: Draws Riverside Cats
【ピカロ・タロー展:真鍋太郎ネコを描く~ネコと本と川の風~】 ネコ。 イラスト、本の装丁などさまざまなテーマで作品を作る現代アートの真鍋太郎(ピカロ・タロー)さんが、約1年ぶりに中央区茅場町の「森岡書店」で個展を開いている。(2008年11月17日日曜から11月29日土曜まで)このソウル・サーチン・ウェッブでは、「車窓を奏でるメロディー」のイラストでお世話になっている。 ちょうど昨年は、僕は『フィリー・ソウル・イン・ギンザ』の準備などで忙しかったので拝見できなかったが、なんとソウルメイト松尾潔さんが真鍋さんと親しく、真鍋さん個展の後に『フィリー・ソウル』にいらしていただいた。そこで今年は一緒に行きましょう、ということにあいなった。 この会場となっている「森岡書店」の入っているビルは、昭和2年築というからもう81年の歴史を持つ建物。なんとここにはコミュニティーFMの「中央FM」のスタジオが入っていて、随分前に何かでこのビルに来たことがあった。本当に「昭和の建物」で風情がある。窓を開けると川が流れている。 (真鍋太郎さんとネコたち) 昨年のテーマは「犬」だったが、今回のテーマは「ネコ」。約30点が額装されて展示されている。再び、洋雑誌を切り抜いて、そこに自由自在にネコをリキテックスというアクリル絵の具を使いいろいろな色で描く。ネコの中には、笑っているネコ、怒っているネコ、のんびりリラックスしているネコなどいろいろいる。太郎さんの描く絵はどこをとってもすぐに太郎さんとわかる個性的なもの。 昨年(2007年)は多くの犬の中に一匹だけネコを描いた絵が紛れ込んでいた、という。今年は、一匹だけミッキー・マウスのようなネズミが紛れ込んでいた。ひょっとして来年は、ネズミがテーマか? (笑) (興味ある方は、今日、明日まで。オリジナルも販売しています。またオリジナルをスキャンした複製も30部限定ナンバー付きで販売しています) ■ 開催場所ウェッブ http://www.moriokashoten.com/?pid=10598080 http://www.moriokashoten.com/?mode=f4 住所 〒103-0025東京都中央区日本橋茅場町2-17-13第2井上ビル305号 森岡書店 電話 03-3249-3456 営業時間: 月-土 13:00-20:00 入場無料アクセス 地下鉄東西線、日比谷線茅場町駅下車3番出口。3番出口でてスターバックスを通り過ぎ、永代通りを霊岸橋の手前を右へ、すぐの左側にある古い戦前のビル3階 ■真鍋太郎さんプロフィール http://www.soulsearchin.com/event/manabe/index.html ■車窓を奏でるメロディー http://www.soulsearchin.com/periodical/l&g/index.html (1999年4月号から2000年10月号まで連載。イラスト=真鍋太郎) ■『夜の凹み本~366のココロの風船』(藤原ようこ著=大和書房=2008年1月15日初版発行=571円+税)。 January 13, 2008 The Book For The Night Feel Down http://blog.soulsearchin.com/archives/002258.html ENT>ART>EXHIBITION>Manabe, Picaro, Taro...
作者:吉岡正晴
更新日:2008年11月28日 5時3分
80's Disco Nirvarna Will Open November 28th
【80年代サーファー・ディスコの「ナバーナ」明日オープン】 伝説。 1980年代初期に、いわゆる「サーファー・ディスコ」として六本木で話題を集めたディスコ「ナバーナ」が、約25年ぶりに当時とまったく同じ場所に明日、2008年11月28日(金)オープンする。26日に内覧会がありのぞいた。 この「ナバーナ」は、1979年5月から1980年8月までオープンし衝撃的な店となったサーファー・ディスコ「キサナドゥー」の跡地に,1980年8月に出来たディスコ。「キサナドゥー」は、当時のソウル、ブラコン、ディスコだけでなくAOR、ロックなどもかけていた。その後を受けての「ナバーナ」も、ほぼ同路線で当時の六本木のディスコ・シーンでも大いに話題を集めた。「サーファー・ディスコ」とは、当時流行だったサーファーをする若者、サーファー・ファッションでいかにもサーファー風に見える若者などが多く来たディスコという感じ。 今回の「ナバーナ」では、もちろん当時「ナバーナ」に通っていた現在40歳代後半の人たちを軸に、新しい若いファンも獲得しつつ、「大人のディスコ」を再現するようだ。「ナバーナ」では23歳未満の入店を断るという。内装は落ち着いた雰囲気で、黒と赤が基調。DJブースの前にダンスフロアがあるところは、ちょっと「キサナドゥー」を思わせる。 入り口のところには、ソウル・イラストレーターとして数多くのレコード・ジャケットを描いてきた第一人者、江守藹氏の1.6メートルx7.0メートルの壁画が描かれた。これは鉄板にペンキで描かれたもので、江守氏が下絵を描いて、約7日かけて作製した力作。 (ソウル・バカ・トリオ=吉岡・江守藹氏・松尾潔氏) DJは、Chu-sha, Masako, Akira, Kawabata, Kiyomi, Katsumi, Osshy, Atom, Kounoらが日替わりで参加。当時のダンス・ヒット(1980年代のヒット)を中心にかける。 Nirvanaという英語のスペルだと、最近はロック・グループのニルヴァーナと読む人も多いかもしれない。英語の発音は別にして、「世俗の脱却の境地、極楽. 仏教用語で涅槃(ねはん).」の意味。 ■オフィシャル・ウェッブ http://www.nirvana08.net/index.html (ここにシステム、DJ予定表なども) ■ディスコ・ナバーナ Disco Nirvana 郵便番号106-0032 東京都港区六本木3-13-12 B1 電話番号03-5771-2760 六本木交差点から東京タワー方向へ向かい、二つ目、佐世保バーガーの角を左折。突き当たりの右手地下。 入場料金は、月曜から木曜と土曜が女性1500円、男性2500円、金曜と祝日前日が女性2500円、男性3500円。18時~25時の営業。 2008年11月28日(金)19時オープン。 ENT>DISCO>Nirvana...
作者:吉岡正晴
更新日:2008年11月27日 5時30分
Emori Ai's Street Dance Lectures
【江守藹の『ストリートダンス講座』】 講座。 ソウル・イラストレーターで最近『黒く踊れ!』を出版した江守藹さんが講師となって、「ストリートダンス」とその周辺の事柄や歴史を教える特別講座その名も「ストリートダンス講座」が、目黒のダンス・スタジオ「スタジオ・ハーツ」で毎月開催されている。江守さんにお願いしてその第2回を見学させてもらった。 これは江守さんがスタジオと話をして、同じダンスを踊るのでも、その誕生の背景、それに関する歴史を知って踊るのと知らないで踊るのでは全然違うからそういうことを教える講座があってもいいのではないか、という話になり、昨年から始まったもの。基本は月1回で1時間半の講義、休憩を挟んで1時間半が踊りの実技だ。現在10月からシーズン2(セカンド・シーズン)が始まり、OHJI / EIJI(オージ、エイジ)のダンスのカリスマが実技を指導する。 たまたま先日江守さんと話をしている中で、最近はこんなことやっていると教わり、そこで見学したいということで行くことになった。僕はただ生徒と一緒に座ろうと思ったら、江守さんから「吉岡もこっちに座れよ」と言われ、オージさん、江守さんと並んで講師側に座ることになった。 毎回8~10ページくらいのペーパー資料を作って、生徒に配布し、それに基づいて話を進める。パソコンを使い、必要な場合曲も聴かせ、こういう曲だから、こういう踊りができてきたんだ、ということを立体的に教える。これはありそうでなかった講座だ。第2回の今回は「ブラック・ヒストリー&カルチャー」と題して、黒人の歴史とそのカルチャーにスポットをあてて話をした。 江守さんやオージさんがアメリカに行って実際に感じたこと、知ったことなども交えながら、いろいろな話をするが、生徒のみんなが、海外に行き黒人と友達になったとき、こうした「基礎教養」を知っていると、お互いの理解がより深まるということを教える。 そして、後半はオージさんがリーダーとなり、生徒にいかにかっこいいステップ、振り付けができるか、などを教える。江守さん曰く「ただのハウ・ツーはやらない」そうだ。いかにグルーヴ感を出せるか、そうしたものを教えたいという。生徒も、すでに自身で生徒を持って教えている人や、セミプロのダンサーとして活躍している人などもおり、ダンスに関して言えば初心者ではなく、上級を相手にしているような感じがした。 興味がある方は、ぜひ一度見学でも。 月1回、次回は2008年12月23日(火・祝)講義13:30~ 講師:江守、実技15:00~ 講師:江守、OHJI その次は、2009年1月12日(月・祝)講義12:30~ 講師:江守、実技14:00~ 講師:江守、EIJI。 詳細、問い合わせはスタジオ・ハーツへ。電話03-5423-4980.目黒駅徒歩1分。 スタジオ・ハーツのウェッブ http://www.s-hearts.com/school/index.html ストリートダンス講座のブログ http://ameblo.jp/st-hearts/ ENT>ANNOUNCEMENT>Street Dance, Lectures...
作者:吉岡正晴
更新日:2008年11月26日 1時52分
Ryan Shaw : Too Short To Be Excited
【ライアン・ショウ・ライヴ@AX】 落ち着き。 ライアン・ショウの衝撃のデビュー・ライヴは、2008年3月。まだ8ヶ月前だ。随分前のような気がする。時が流れるのは早い。いやあ、前回コットン・クラブはほんとすごかった。今回はぐっと大きな渋谷AX(アックス)。1階は座席を作っていたが、始まるとみんな立っていた。しかも観客が圧倒的に若い。クラブ系、アパレル系が多いように思えた。オープニング・アーティストを二組従えてのライヴだ。 バンドは、ドラムス、ギター、ベースの3人。編成は同じだが、ギターが変わっていた。オープニングは3人のジャム、そして、彼はジミー・クリフの「メニー・リヴァース・トゥ・クロス」から始まった。続く、ボビー・ウーマックの「ルッキン・フォー・ア・ラヴ」はなんとなく前回よりテンポが遅く、ゆったり聴かせる。ふ~~ん。 全体的に、踊る音楽ではなく、完全に聴くための音楽になっていた。ゆったり、じっくりという感じだ。なので、前回と比べると「落ち着いたなあ」という印象が強い。また、音楽的にはソウルというより、ロック系シンガーという感じがした。バンドのせいか。ちょうどベン・ハーパーとか、ロックのジョン・メレンキャプとかの路線を思わせた。あるいはちょっとどこかイギリスのシンガーのような空気もあった。なぜだろう。しかし、もちろん、鉄の喉は相変わらず強力で魅力的だ。もちろん、歌もうまいし、見せるのだが。 どうも物足りないなと思っていろいろ考えるとわかった。前回のセットリストと比較するとソウル曲が減った今回のセットリストだからだ。いまだったら、オバマも大統領になったのだから、「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」から始まって欲しかった。最初のインスト曲もいらない。また、オーティス、ウィルソン・ピケット、アーマ・フランクリンなどがセットリストから落ちているからソウル度は大幅に減って物足りない。しかも、パフォーマンス時間も3組でたために、ライアンはコットンでの87分から今回63分に短くなっていた。これじゃ、物足りなく感じてもしょうがない。会場も大きいのかもしれない。やはりイヴェント的に複数アーティストのライヴにしないと集客できないのかな。 ライアンのアンコールが終わると、DJがマーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」をかけた。ナイスな選曲で印象に残った。 盛り上がるには短すぎた。 ■前回来日ライヴ評 March 02, 2008 Ryan Shaw: The Great Real Soul Man http://blog.soulsearchin.com/archives/002363.html March 03, 2008 Sensational Ryan Shaw Talks About His Secrets Of Strong Voice http://blog.soulsearchin.com/archives/002364.html ■ デビューアルバム 『ライアン・ショウ・ディス・イズ・ライアン・ショウ』(ビクター、2008年4月23日発売) ディス・イズ・ライアン・ショウ ディス・イズ・ライアン・ショウposted with amazlet...
作者:吉岡正晴
更新日:2008年11月25日 2時20分
Booker T & The MG's Featuring Imawano Kiyoshiro
【忌野清志郎、MGズに3度目の登場】 ガットガット。 木曜日の初日がかなりよかったので、日曜日、再度、ブッカーTに挑戦。金・土とデイヴィッドTだったので、BTがDTをはさんだ形。日曜夕方、『ソウル・ブレンズ』終わりに銀座の山野楽器へ直行し、ブッカーTの2枚組みベストCD(全30曲入り)を入手。スタックスのボックスやヒット集などでバラバラになっているのがめんどうなので、ベストをドライヴのお供にした。『ソウル・ブレンズ』では赤坂・ミラクル、川畑さんご登場。ありがとうございます。 さて、日曜のセカンドというとそれほど満席になったりしないことが多いのだが、この日はかなりぎっちり。時間ぎりぎりに行ったら整理番号110まで来ていた。開演も10分押しとのこと。すごいな。中に入るとかなり若いファンが増えていて、一体どうしたのだろうと思った。忌野清志郎さんが、初日の木曜と金曜にも飛び入りしており、その情報でも流れて、清志郎効果なのか。ひょっとして今日もという淡い期待感があるのか。満席でしかも観客が熱い。ブッカーTたちってこんなに人気あったのか。認識不足だった…。(3連休中日で翌日も休みということもあったかもしれない) それにしても、スティーヴ・クロッパーのギターのカッティングといったら、実に軽快かつかっこいい。そして、ブッカーTのファンキーなオルガン。彼の後ろの扇風機がくるくる回る。今回のお気に入りは、「ソウル・ドレッシング」や「ハング・エム・ハイ」。このビートにこのオルガン。もうたまらない。このインスト・バンドは最高だ。 イントロが流れ一番「ウォーッ」と来るのが、やはり最大のヒット「グリーン・オニオン」。さて、「ハング・エム・ハイ」(邦題、『奴らを高く吊るせ!』クリント・イーストウッド主演=1968年)が終わると、ブッカーTが言った。「スティーヴ、今日は、キヨシロウは見かけたかい? もし見かけたら、ステージに引っ張り出そう。日本のファイネスト、キヨシロウ・イマワノ!」 「うぉおおおおっ」観客から一斉に歓声が上がり、みんなが座席から立ち上がる。しばし大拍手が続く。忌野清志郎、最初から「今日は出て歌うぞ」のオーラがでているではないか。(笑) 「やる気満々」だ。「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」で幕開け。木曜より、より歌い慣れた感じで、しかも、当たり前にこなす。 あっという間の「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」。再び大歓声。スティーヴ・クロッパーのギターが、有無を言わさず「ソウル・マン」のイントロを弾きだす。清志郎、叫ぶ!「ごきげんだぜ~」「最高だぜ、ブルーノート! アイム・ソウル・マン」 メロディーに乗せてキヨシロウが歌う。「ブッカーT! &MGズ! 一緒に、やってる。おとといも、初日も、ここで、歌ったんだ~ ソウル・マン」 見事にリズムに乗って、ス・バ・ラ・シ・イ。「イエス、スティーヴ」の掛け声とともにスティーヴのギター・ソロへ。 曲のエンディング、「イエーッ 最高だぜ」 観客の熱狂が爆発する。清志郎がシャウトする。「ブッカーT&ザ・MGズ! どうもありがと、ガット、ガット!!」 「ガット、ガット!!」オーティス・レディングばりの「ガット、ガット」だ。最高だぜ。すると、それを聴いてスティーヴがいきなり、オーティスの「アイ・キャント・ターン・ユー・ルーズ」のイントロのギターリフをやりバンドがついてくる。おおっ、3曲、歌うか。と思いきや、清志郎さん、舞台袖にはけてしまった。すると、ギターリフ見事に、ぴたり、あたかも清志郎のエンディング・テーマのように、決めて終わった。見事だなあ。こんなにちょいとやって、びしっと終われるなんて。 そのまま、「アイ・キャント…」とほぼ同じような「タイム・イズ・タイト」へ。これは、そのオーティスの勢いを受けてか、いつもよりテンポが速くなって演奏された。清志郎効果で熱くなったミュージシャンたちが、勢いづいた結果だ。まさに、これは「ブッカーT&ザ・MGズ・フィーチャリング・忌野清志郎」と銘打ってもいいのではないかと思われるほどの出方のショーだ。 音楽は人を癒す。彼がMGズをバックに楽しそうに歌っているのを見ると、彼の病をMGズの音楽や、サム・ムーア、あるいは、ブルース・ブラザースの音楽が治療薬になっているのではないかと強く思わされる。Music heals Kiyoshiro. 彼にとっての復活の特効薬、それはメンフィス・ソウルだ。ガット、ガット!! ■ 過去関連記事\n November 15, 2006 We Want More Moore, Not Some Moore http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_11_15.html (サム・ムーア2006年来日ライヴ評) (ここに過去記事一覧も) November 18, 2006 Sam Moore With Surprising Finale: Sam, You Are...
作者:吉岡正晴
更新日:2008年11月24日 3時28分
Gospellers Live @ Theater Apple
【ゴスペラーズ@シアター・アプル】 座長。 彼らのルーツであるアカペラと芝居を融合させたゴスペラーズの劇場公演「アカペラ・シリーズ」。これまでに、1997年「アカペラっぽいの好き」、1999年「アカペラ人」、2000年「アカペラ門」、2001年「アカペラ街」、2004年「アカペラ港」の5本を新宿のシアター・アプルにかけてきた。新宿歌舞伎町の再開発の波を受け、このシアター・アプルが今年(2008年)12月で取り壊しとなり、ここでの「アカペラ・シリーズ」は最終回となる。取り壊された後に同じような劇場ができるかどうかも未確定だそうだ。 今回は彼らにとって初めてという「一部・二部」制。途中で15分の休憩をはさむ。特に他意はなく、このシアター・アプル、あるいは隣のコマ劇場という場所がらを考えて、試しにやってみたそうだ。休憩のアナウンスがあったら、観客席から驚きの歓声があがった。 一部は全曲5人のみのアカペラと俳優柏原直人の語り。ゴスペル曲「ノア」を独自に日本語に直したヴァージョンが、日本語のゴスペルということで印象に残る。これに限らず、アカペラだと北山さんのベース・ヴォーカルが実に効果的。やはりゴスペラーズにはアカペラが似合う。 第二部は3人のバンド・メンバーが彼らをサポート。サックスのナオのサポートをしたり最近よく見る上條くんがギターにいたので驚いた。それはさておき、この日一番観客を持っていったのは酒井さん。村上さんから「座長」の名称をもらい、次々とアドリブで小芝居、小ネタを披露。それがどれもバカ受けした。思い切りはじけまくりで実におもしろかった。呆れた村上さん、「あんまり素質出すなよ」と一言。それがまた受けた。 基本的には、MC部分は最初の語りだしと締めの部分だけを決めておいて、中はすべてフリーだそうだ。酒井・安岡・黒沢の悪人・役人・町の小娘のアドリブ小芝居、めちゃおもしろかったなあ。よくあんなのその場の思いつきでできるねえ。(笑) 酒井座長公演になると、コマ劇場正面に酒井さんの大きな絵の看板が出ることになる、なんて話もしていた。 シアター・アプルがなくなった後は、今後こういうのはどこでやるのだろうか。やはり1000人弱の会場でやらないと難しいだろう。ぜひとも続けていただきたい。「座長公演」も見てみたいな。(笑) ■メンバー ゴスペラーズ柏原直人 (第二部サポート・ミュージシャン)本間将人 (キーボード)上條頌 (ギター)坂東慧 (ドラムス) ■ セットリスト ゴスペラーズ・コンサート2008、2008年11月19日@シアターアプル Setlist : (第一部)show started 18:35 01. When You Were Sweet Sixteen 02. 賛歌03. 或る晴れた日に (旧題・アカペラっぽいの好き)00. ~「思い出してごらん」~「セプテンバー」のリフ=アドリブ04. Noah 05. One More Day 06. ひとり07. Moon Glows (On You) 08....
作者:吉岡正晴
更新日:2008年11月23日 3時13分
David T. Walker Live With New Album, First In 13 Years
【デイヴィッド・T・ウォーカー、ビルボード・ライヴ】 紳士。 ギターの吟遊詩人。ギターのストーリーテラー。ギターの魔術師。デイヴィッド・Tのことをそう呼びたい。ライヴの感想は過去記事に多数書いているので、そちらをごらんいただくとして。メンフィス・ソウルのブッカーTに続いては、フュージョン・ソウルとも言えるデイヴィッドT、Tつながりだ。 ここ1年ほどですっかり日本でも一般的人気を獲得したギタリスト、デイヴィッド・T・ウォーカー。13年ぶりという新録アルバム『ソーツ』を出し、またまたドリカム・ライヴのサポートで来日し、そのドリカムのスケジュールをぬってビルボード・ライヴ各地でライヴを行っている。メンバーは前回と一緒。 東京初日セカンドに出向いた。彼のライヴは約11ヶ月ぶり。2007年5月、12月、2008年11月とこの1年半で3回の来日はかなり多いと言えば多い。 今回のセットリストは全12曲中7曲までが11月にでたばかりの新作からの作品。(下記セットリストで*印をつけた) とは言うものの多くのソウル・カヴァーが収録されているだけに、同アルバムを聴いていなくても、曲は知っているという方も多いだろう。 定刻からステージにあがり、打ち合わせでもしているのだろうか。しばし間があって、「ザ・リアル・T」からスタート。デイヴィッドはずっと座っている。デイヴィッドがどれだけ集中して、のりにのっているかを知るバロメーターをソウル・サーチャーは、演奏中、彼が椅子から何回立ち上がるかを数えることによって計ることにした。 さてこの日は~。「ゴーイング・アップ」の後、少ししゃべるために立ち上がったが、この日は演奏中の立ち上がりは、4回であった。1回目は「ラヴィン・ユー」の途中。2回目はほんの一瞬「ストリート・ライフ」で、そして、「ホワッツ・ゴーイング・オン」で、3回目、4回目と立ち上がった。やはり、彼が立ち上がると、ぐぐっと演奏自体が盛り上がる。 あの静かな紳士のデイヴィッドが立ち上がるというのはよほどのことなのだ。(笑) ずっと彼を凝視していると、立ち上がりそうで立ち上がらない「フェイク立ち上がり」が何度もある。 この日僕は会場一番上の5層目からちょうど舞台向かって右手のジェリー・ピーターズの上から見ていたが、オペラグラスを使うと(準備周到)、ジェリーがキーボードの上に置いてあった楽譜がよく見えた。すると、どの曲も頭の部分が白いことに気づいた。何を意味するかというと、最初の何小節か、ここはデイヴィッドのフリーのアドリブなのだ。たぶん、好きにデイヴィッドが弾いて、キューを出し、本編の曲に入っていく。同じことをピアニストのジョー・サンプルがよくやっていた。だからこのイントロ部分は、おそらく毎日、毎回、違うものになっているのだと思う。 前回も思ったが、ミディアムテンポ以上の曲で、若干、ドラムスのレオン・チャンスラーが出すぎる嫌いがある。いわゆる「俺が、俺が」になってしまう。それを長老デイヴィッドが「まあ、お前まだ若いな…」という風に暖かく見守っているようにも見えるが。 デイヴィッドのギターの音色を聴いていると、本当に癒される感じがする。癒し効果満点。Healing guitarか。 ライヴ終了後、サイン会をするというアナウンスがあるとたちまち長い行列ができた。ざっとみて70名くらいが列を作った。よってこの日は一緒の写真撮影はなかったが、メンバー全員が丁寧にサインをしていた。デイヴィッドも、メンバーもいつでも紳士である。 ■ 最新作 Thoughtsposted with amazlet at 08.11.22デイヴィッド・T.ウォーカー UNIVERSAL J(P)(M) (2008-11-05)売り上げランキング: 425Amazon.co.jp で詳細を見る ■過去関連記事 May 11, 2007 David T Walker Live: Real T Sings, Crying, And Talks...
作者:吉岡正晴
更新日:2008年11月22日 4時21分
Booker T & The MG's: Kiyoshiro Is Good To Go
【忌野清志郎、ブッカーT&ザ・MGズライヴにまたまた飛び入り】 飛び入り。 メンフィスの名門ソウル・レーベル、スタックス・レコードのハウス・バンドとして幾多のヒット曲でプレイしてきたブッカーT率いるMGズのライヴ。MGズからブッカーT(1944年11月12日メンフィス生まれ)、スティーヴ・クロッパー(1941年10月21日=9歳ごろからメンフィス在住)、ドナルド・ダック・ダン(1964年ごろから参加=1941年11月24日メンフィス生まれ)とほぼオリジナル3人に、オリジナル・ドラマー、アル・ジャクソン(1935年11月27日~1975年10月1日)が死去しているために、スティーヴ・ポッツというドラマーで、メンフィス・ソウルをこれでもかと披露する。スティーヴはアル・ジャクソンのいとこという。 グループが結成された1962年、そのとき、ブッカーTは17歳、スティーヴとドナルドはブッカーTより3歳年上。スティーヴは「彼と知り合ったとき、ブッカーTはまだ16歳かそこらだった」とステージでも言っていた。休止時期もあったが、もう46年もこのグループをやっていることになる。 ブルーノート、ほぼ満員で、しかも、客層はクラブなどで遊んでる風若いファンからミュージシャン志望系、昔聴いていた風の年配者、さらに外国人の人々など、まさに人種のメルティング・ポット(るつぼ)だ。しかも、みなこのグループの音楽を聴きに来ている感じで、初日にもかかわらず、観客の温度が高い。 個々のメンバーは何度も来ているが、ブッカーT&ザ・MGズとしては僕は初めて見る。MGズ名義での公演は日本初だそうだ。たった4人(ドラムス、ギター、ベース、オルガン)で繰り出す音楽が、表現が当たり前すぎるが実にファンキーで、グルーヴィー。全体的なサウンドがさすがに1960年代風で、どこかブラック・エクスプロイテーション映画のサントラにでもなりそうな実にいい雰囲気。メンフィスのジューク・ジョイントあたりで聴いたら、もっと気分が高揚するだろう。やはり、ブッカーTのオルガンが出ると、ファンキー度がぐっと高まる。もちろん、これにギター・ソロ、ベース・ソロ、ドラム・ソロもふんだんにバランスよく組み込まれる。ブッカーTはなんでこんなにオルガンがかっこよく弾けるのだろう。実質的な名義とは別に、グループのリーダー格というかボスは年上のスティーヴ・クロッパーなのかな。インストでこれだけ聴くものを飽きさせないというのはさすがだ。 さて、一番の大ヒット「グリーン・オニオン」が大受けしたところで、ブッカーTがアナウンスした。なんとまたまた忌野清志郎さん、登場だ。さらに熱狂の渦。お客さんは清志郎さんの登場を知っていたのだろうか。スタッフによれば、ファーストで1曲歌って帰ったと言っていたので、セカンドには出ないのかと思ったら、セカンドもいたのだ。清志郎さんは、サム・ムーアで2度、ブルース・ブラザースで1度飛び入りを見ているからこれで4度目。 秋色のジャケットにストールを巻いて、帽子はかぶらず、髪の毛もしっかりあって、顔色もよく何よりひじょうに元気そうだ。彼の登場とともに客席は一斉に立ち上がり、いきなり温度が急上昇。ウィルソン・ピケットでおなじみの「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」を熱唱。熱いなあ。サム・ムーアのときも熱かったがこれも素晴らしい。ブルーノートがいきなりソウル・ハウスになる。1曲だけかと思ったら、曲終わりと同時にMGズが「ソウル・マン」のイントロを弾き出す。うおおおおっ。それまでのMGズのクールな演奏が、一気にホットなものになる。 清志郎さんは「ミッドナイト・アワー」の途中で「ブッカーTと一緒にやるのは16年ぶりです。(メンバーを見て)元気そうでよかった。何も変わってない。ゴキゲンダゼ!!」と言った。それは清志郎さんを見ているこちらも同じだ。メロディーに載せて「俺はソウル・マン、君はソウル・マン、君は少年…」 彼は自由自在に「ソウル・マン」を操る。さらに言った。「暗い道を今夜ここまでやってきた。MGズと一緒にやってるんだ」これぞ日本語のソウルだ。「ソウル・マン」を終えて、彼は一言言った。「何とかできた!」お見事、拍手。 もちろん、彼らをバックにレコーディングもライヴもしている仲だから、息もぴったりだ。2曲を歌った後も観客は総立ちのまま。バンドはそのまま大歓声の中「タイム・イズ・タイト」、さらにアンコールへなだれ込んだ。やはり歌があると、強烈に印象が残る。 清志郎さん、見事なカンバックおめでとうございます。しかし、この日来ていた観客は、清志郎さんの飛び入りを知っていたのだろうか。どこかで情報でもでていたのかな。 ところで、MGズっていうのは、何の略かご存知だろうか。メンフィス・グループの略だ。まんまです。 (ブッカーT&ザ・MGズは、11月24日(月曜)まで東京ブルーノートで) ■ メンバー ブッカー・T・ジョーンズ(オルガン)Booker T. Jones(org) スティーヴ・クロッパー(ギター) Steve Cropper(g) ドナルド・‘ダック’・ダン(ベース) Donald ‘Duck’ Dunn(b) スティーヴ・ポッツ(ドラムス) Steve Potts(ds) ■セットリスト ブッカーT&ザ・MGズ @ブルーノート東京Setlist : Booker T & The MG's @ Blue Note Tokyo, November 20,...
作者:吉岡正晴
更新日:2008年11月21日 5時51分
Janet Jackson Will Be Touring Japan, First In 7 Years
【ジャネット・ジャクソン7年ぶりの日本ツアー】 7年ぶり。 R&Bの女王の貫禄さえでてきたジャネット・ジャクソンの来日が決まった。2009年2月14日(土)から2月22日(日)まで、全国4都市5公演を行う。ジャネットの初来日公演は1990年5月。以来、1990年11月、1994年、1999年、2002年1月と来て7年1ヶ月ぶり6回目の来日公演となる。(プロモーション来日は除く) ツアー名は次の通り。 1990年5月、11月、リズム・ネーション・ツアー 1994年3月 ジャネット・ツアー 1999年1月 ヴェルヴェット・ロープ・ツアー 2002年1月 オール・フォー・ユー・ツアー 2009年2月 ディシプリン・ツアー ジャネット・ジャクソンは1966年5月16日、インディアナ州ゲイリー生まれ。兄たちは、ジャクソン・ファイヴから名前が変わったジャクソンズ。マイケル・ジャクソン、ジャーメイン・ジャクソンらは兄。 子供時代からテレビなどに出て人気があったが、1982年、16歳でレコード・デビュー。2枚のアルバムを出すもののそれほどのヒットには至らなかったが、3作目のアルバム『コントロール』をミネアポリスのジミー・ジャム&テリー・ルイスのコンビのプロデュースで作り、これが1986年に世界的大ヒット。以後、『リズム・ネーション』『ジャネット』『ヴェルヴェット・ロープ』などヒット作を送り出している。日本ではJALのCMにも登場し注目を集めた。強烈なリズムと兄マイケル譲りの激しく切れのいいダンスで人気を集めている。最新作は2008年の『ディシプリン』。今回のツアーはすでに全米を回っているもの。かなり作りこまれているショーになりそうだ。 【公演概要】 ■ 開催日/会場 2009年2月14日(土)18:00開演 さいたまスーパーアリーナ 2009年2月15日(日)16:00開演 さいたまスーパーアリーナ 2009年2月17日(火) 大阪城ホール(大阪府大阪市) 2009年2月19日(木) 日本ガイシホール(愛知県名古屋市) 2009年2月22日(日) マリンメッセ福岡(福岡県福岡市) ■チケット料金 プレミアムシート¥22,000/S席¥9,800(全席指定・税込)※3歳以上有料 ■ チケット発売 2008年12月14日(日)から ■ チケットのお問い合わせ先 株式会社キョードー横浜 TEL: 045-671-9911 神奈川県横浜市中区本町4-40 横浜第一ビル9階 http://www.kyodoyokohama.com/ +++++ Jamie Aaron Kelly Will Be At Yakult Hall On 12/12 【ジェイミー・ケリー、クリスマス・ショー】...
作者:吉岡正晴
更新日:2008年11月20日 2時8分
Kishita Kohshi, Soul Bar Debut : Bubblegum Brothers New PV
【「アフター・ザ・ダンス」終了~バブルガム新曲PV】 撤収。 月曜日(11月17日)夕方、ゴスの村上さんが『アフター・ザ・ダンス』をごらんになるというので、岡さんとともに向かえるために新宿ビームス・ギャラリーへ。しばし、作品群を見ていただいた。いろいろソウル談義に花も咲いたが、この日はちょうど新宿で、火曜から始まる新宿シアター・アップルでのライヴのリハーサルだそうで。今回は曲の間に、けっこうセリフがあって、小芝居がかっているらしい。 そのフットペインティング展も昨日(11月18日・火曜)で終了。展示をごらんいただいた方、みなさんありがとうございます。18日午後8時から撤収作業。カメラマン木下(きのした)さん、美術品運搬のプロ富田さん、そして、ビームス・ギャラリー藤木さん、そして、岡さん、おつかれさまでした。そして撤収作業、ご苦労様でした。 さて、このところ仕事が渋滞気味で少しライヴ行く本数を減らそうという感じで、月曜日は本当だったらほいほい行ってるフランク・マッコムを泣く泣く断念。集中し、缶詰仕事をしようと意を決していた。ビームスだけは行って、翌日の撤収打ち合わせと、村上さんと久々に話をして、戻ろうと思い、岡さんとコーヒーのみながら別件打ち合わせしていると、木下航志(きした・こうし)君からメール。「今日は何してるんですか。ライヴかソウルバーに行ってみたいんですが」と。 デビュー。 これは、思わぬ展開。そこで、三宿のソウルバー「ソウル・ナッツ」に出向くことに。あららら。航志君ソウルバー初体験ということで、ソウル・バー・デビューを飾った。ここは、すでにご存知だと思うが、「ファンキー居酒屋」というキャッチの元、いろいろとゴハン系も食べられる。崎陽軒のシュウマイ、ファンキー・チキンなどなど。もちろんかかっているのは、アナログ中心にした70年代が多いソウル。カーティス、ダニー、ボビー、ウィンディ・シティー、マージー・ジョセフ(永島さんのリクエスト)、スティーヴィー…。航志君はファンキー・チキンが気に入ったみたい。 PV。 しばらくすると、テレビ・モニターから、なんとバブルガム・ブラザースの新曲のプロモーション・ビデオが! はやい。タイトルは「ダディーズ・パーティー・ナイトDaddy's Party Night(懲りないオヤジの応援歌)」。これが、実にぜいたくなPVになっていた。冒頭出てくるのは、この「ソウル・ナッツ」の主人マイケル鶴岡さん。用務員風にモップで床を拭いている。そして、コーンとトムの二人がファンキーに登場。しかもほんのワンシーンだけでもでてくるゲストが超豪華。鈴木雅之、久保田利伸、江守藹、木梨憲武、ダンテリのユキなどなど、ソウル界、ヒップホップ界のオールスターが勢ぞろい。ちょっと瞬きでもしようものなら、見逃してしまう。一度しか見てないので、全部を覚え切れなかった。これは、すごいPVだ。(笑) そして、このPVは、このシングル(12月3日発売)のスペシャル・エディションに、マイケル先生のステップ講座とともに収録される。講座を見ると、バブルガムの二人が踊るステップを覚えられるというもの。 そうこうしているうちに、今度は聴きなれたギターの響きが。おっと、これはまちがいなくデイヴィッドT! ジャケットを見れば、こんどユニバーサル・ドリカムのレーベルから出た新作だ。今週・金・土ビルボードだ。 デイヴィッドTの新作を聴きたい、バブルのプロモ・ビデオを見たい人は、ソウル・ナッツに直行だ。(笑) あ、デイヴィッドTのCDはもうリリースされてます。 ■ デイヴィッド・T・ウォーカー ソーツ(Thoughts) 新作 Thoughtsposted with amazlet at 08.11.19デイヴィッド・T.ウォーカー UNIVERSAL J(P)(M) (2008-11-05)売り上げランキング: 542Amazon.co.jp で詳細を見る ENT>MUSIC>ARTIST>Bubblegum Brothers ENT>MUSIC>ARTIST>Walker, David T...
作者:吉岡正晴
更新日:2008年11月19日 4時38分
Rufus @ Blue Note (Part 5) : Val Young Of Rufus Talks
(昨日の続き) 【ルーファス(パート5)~ヴァル・ヤング語る】 ファンク。 今回のルーファスのバンド編成は実に強力だ。ヴォーカル陣にインコグニートでおなじみのメイサ・リーク、キーボードに白人ながらファンクを演奏するブライアン、そして、コーラスにヴァル・ヤング、パーカッションはタワー・オブ・パワーなどでもおなじみのレニー・カステロ。そしてオリジナル・メンバー、ケヴィン・マーフィーも来ている。 ヴァル・ヤングは、メリー・ジェーン・ガールズの一員として紹介されている。ところがメリー・ジェーンたちのアルバムを見ると、ヴァル・ヤングの名前はない。 ヴァルは1958年6月13日生まれ。ギャップ・バンドのツアーやレコーディングで活躍、ヴァルによれば、ギャップ・バンドでは「イエーニング・フォー・ユア・ラヴ」などたくさんのヒットを歌っている。ギャップ・バンド時代に、来日もしている。ギャップのアルバム4-5枚は、レコーディングに参加しているという。 その後、リック・ジェームスに認められ、リックのツアーなどにつきあうようになった。リックのところに来たのは1981年。『ストリート・ソングス』が出た後のようだ。その後、リックのツアーでバック・コーラスで参加。リックが1983年、女性4人組、メリー・ジェーン・ガールズをデビューさせるが、このオリジナル・メンバーにはいなかった。その後、リックがプロデュースしてソロ・アルバム『セダクション』で1985年、デビュー。これがそこそこ評判になった。 彼女は、ファンク女性シンガーの王道を来ているが、それもあってか、ラッパーたちからの熱いラヴ・コールが多いシンガーだ。中でも2パックとのコラボレーションは多く、「トゥ・リヴ・アンド・ダイ・イン・LA」ではヴァルが大々的にフィーチャーされている。このほかにもトーン・ロック、ウォーレンG、ネイト・ドッグなどでもバック・ヴォーカルを担当している。他に、ロイ・エアーズでも参加している。 彼女がメリー・ジェーン・ガールズに入ったのは意外と遅く2005年になってのことだそうだ。 「最近は、この夏にギャップ・バンドをやったわ。今でも、タイミングがあえば、ギャップのツアーにもでるわ」 「ルーファスは、ファンク・バンドでしょう。だから、もっとファンキーにならないと」とヴァルは言う。「もちろん、今のでもよいけど、昔の70年代のファンク・グループって、もっとファンク・ファンクしていたでしょう。ああいう感じ。泥臭くて、ファッションなんかも、こうちょっとスペーシーで。襟が立ってるような服でね」 ところで、いろいろ調べてみると、ヴァルは、元々ジョージ・クリントンのところから出てきたと書いてある資料があった。一時期彼がてがけたブライズ・オブ・ファンケンシュタインに参加していたというのだが、やはり、レコードにはクレジットはないので、やはりツアーでのコーラスなのかもしれない。この部分は確認しそこねた。次の機会に確かめてみたい。 +++++ リーダー。 今回のルーファスのライヴだが、いろいろとメンバーと話をしてバンド・マスター、音楽ディレクターであるトニー・メイデンの素晴らしさがよくわかった。 今回の厳選メンバーは、基本はトニーが選んでいるのだが、みないい連中なのが特徴的だった。ミュージシャン、シンガーだと、「俺が、俺が」あるいは「私が、私が」タイプの自己主張が強い人が多い。また、ある程度の年齢差がある場合、先輩に対する尊敬の念も必要になってくる。 もちろん、単にライヴの一観客にしてみれば、「どんなにそのミュージシャンの性格が悪くても、演奏が超一流だったらそれでもいい」という見方もある。そもそもそのミュージシャンの性格なんて、90分のパフォーマンスからはなかなかわからないからだ。「どんなに性格がよく、人がよくても、歌が下手だったり、パフォーマンスが二流だったらだめだ」というのも当然ある。 だがやはり、ある程度のレベルを持っているミュージシャンたちだったら、みんなが気持ち良くできて、その中で切磋琢磨し、ある部分勝負し相手より少しでもいいパフォーマンスをしようと努力できる環境を作るのが、バンド・リーダー、バンド・マスターの役目だ。それが今回のバンドにはできたいたような気がした。 最終日のライヴが終わったあと、メンバー有志がトニーのホテルの部屋に集まり、木曜日に収録した録画映像のラフカットを見ていた。そこでは、みんながあーだ、こーだ「このカットはビューティフル、パフォーマンス素晴らしい」など和気藹々で楽しんでいた。 トニーが言う。「このバンドは、別にひとりのスーパースターがいるバンドではない。全員でルーファスというバンドを作っていて、その全員で作ったバンドがいいものになっている、というのが理想だ。僕もいろいろなバンドに入って演奏する。あるミュージカル・ディレクターに『このラインを弾いてくれ』と言われたとする。だが、それは他の楽器がすでにいくつも同じラインを弾いているから、ぶつかってだめだから出来ない、と説明する。だが、その人物は怒って『俺が、ミュージカル・ディレクターなんだから、やれ』と叫ぶ。そこには、ミュージシャン同士のリスペクトも何にもない。(一般論として)最近の若いミュージシャンたちは、先輩ミュージシャンに尊敬の念を持つことが少ないと思う。それだと、いいバンド・サウンド、いいユニットにはならない。みんながひとつにならなければいい音楽はできないからね」 「僕も、バンドにとってもっとも大事なことは、ひとつの音楽イメージを全員が同じように共有することだと思う」と向けると、「その通りだ」とトニーは言う。お互いある程度の力量があれば、そこにひとつの共通イメージを描けば、ミュージシャン全員のヴェクトルがそれに向かい、徐々に固まりいいものが出来ていくのだ。何年も同じメンバーで、同じ曲をやっていると、音が強固になっていくのはそのためだ。 バンド・リーダーは、その共通イメージをメンバーに提示し、それを各ミュージシャンにわかりやすく理解させ、技術が未熟であればそれを教え、ひとつのものを作り上げていく環境を作るのが仕事なのだ。たぶん、クインシー・ジョーンズなどは、そういうことが天才的にうまいのだろう。 トニーもその人柄から、メンバー全員からの人望を集めている。そこから生まれるバンドとしてのサウンドは確実にきっちりしたものになっていく。ギタリストとして素晴らしいだけでなく、バンド・リーダーとしても素晴らしいということが今回はよくわかった。 翌日帰国を控えたトニーが「パッキングは大嫌いなんだ」と笑った。 「But you have to pack your bags」というと、「pack'd my bags and put em at the door」と歌って返してきた。 ■...
作者:吉岡正晴
更新日:2008年11月18日 2時57分